生ゴミで堆肥を作ろう
台所から出る生ゴミ(貝殻、ホイル、ラップ等は取り除く)を使って堆肥を作ってみましょう。意外とカンタンに出来ます。
ゴミも減るし高い堆肥を買わなくて済む、一石二鳥。ぜひ一度お試し下さい!
ゴミが見る間に土に帰っていく姿は不思議で楽しくてどっぷりハマってしまいます。
 

堆肥のメカニズム
好気性菌によって行われるので、消毒や殺虫剤をかけていない乾いた土を入れる事により
生ゴミの有機物を分解してくれます。
菌は適度な水分と空気のバランス、そして窒素(肉、豆などのゴミに多く含まれている)と炭素(お米や
じゃがいも等の皮)の栄養素で活動が活発になります。

手作り地中埋設型容器による生ゴミ堆肥の作り方

市販のポリバケツ(蓋付き)を2個用意する
                      ↓
バケツの底をノコギリで切り、側面に電動ドリルなどで穴を開ける
                      ↓
土中にバケツを埋め、生ゴミと同量程度以上の乾いた土を入れる(時々酵素剤を入れると更に効果的)
                      ↓
良く混ぜ合わせて蓋をする。堆肥化にはおよそ1ヶ月かかるので熟成用とどんどん生ゴミを放り込んでいく用の2個必要です。悪臭がでるなら土を追加します。生ゴミの水切りは特に必要ありません。
                      ↓
2個とも満杯になったら古い方の容器を引き抜き、土をかまぼこ状にかぶせて更に熟成させる。
引き抜いた容器は他の場所に埋めて再び利用する。
*土はやや多めに入れるのがコツです

生ゴミ堆肥の限界?
「多量の生ゴミが土の中で分解することにより多量のチッソが硝酸に変わると、地下水汚染の原因になることも考えられる。
目安として1平方メートル当たり1年間生ゴミ20キロ以下、生ゴミ堆肥5キロ以下に留めるべき。
この量ならチッソが100g以下で土壌と植物によって浄化可能な量と考えられる」農文協「家庭でつくる生ゴミ堆肥 よくある失敗 防ぐポイント」藤原俊六郎監修より抜粋
つまり、4人標準家庭から出る生ゴミは平均900g弱なので(環境庁調査)一人当たり約200gと概算して、20kgなら100日分年間1人1坪強の菜園が必要な訳ですね。
 
 

マメダ丸の生ゴミ堆肥の実践・失敗談はこちら

その他の生ゴミ堆肥



 

EM堆肥(ぼかし肥え)(byきしぴょんさん@ぼかし堆肥歴3年)
 
 

有機質と土をあらかじめEM1号液で発酵させたもの=ぼかしを生ゴミに混ぜるだけで、悪臭もせず、ベランダでも簡単に高級堆肥が出来ます。普通の堆肥のように沢山作る必要もなく、10uあたり10`程度で充分です。
 
 

EMって何?な方へ

EMは人間にとって良い働きをする微生物を集合させた液体状のモノで、
琉球大学の比嘉教授によって発見されました。
乳酸菌、酵母などを組み合わせることでモノが腐ることを防いだり、
汚染物質を分解するのに役立つ力があるので
環境問題の解決にも役立つと言われています。
また、EMで作った堆肥を使うと農薬や化学肥料を使わなくても
作物が豊かに実るようになると言われています。

じゃEMぼかしって何?

EMで有機物(米糠、籾殻など)を発酵させたモノでこれを生ゴミに振りかける事によって生ゴミを良い堆肥にする事が出来ます。

EM堆肥を使ったハツカダイコン(左)と普通の土で作ったハツカダイコン(右)
実験=きしぴょんさん's子供さんthanks!

難しいんじゃないの?

ぼかしから作るのは難しくないです。生ゴミの臭いは嘘みたいに消えます
(マメダ丸も実験済み〜)









生ゴミ堆肥の作り方は?

準備するもの
1、密閉バケツ(2個あれば便利)
2、EMぼかし・・・生ゴミ用ぼかしは1袋(500g入り)で100円〜150円です。
                              *購入される際には地区のEM普及協会に問い合わせてみてください。 
3、生ゴミ
 

作り方

1、ビニールやホイル、紙などは取り除き、生ゴミの水分は十分に切る。
2、スイカの皮など大きいものは、適当にカットする。卵の殻・貝殻等は、砕く。
3、ぼかしあえにする。
4、容器の蓋はきちっと閉め、密封を保つ。
5、一杯になるまで繰り返し、直射日光の当たらない場所に容器をおく。
6、1週間(夏)から2週間(冬)置くと、発酵完了。

   表面に白い菌糸が生え、糠味噌のような香りがしたらOK。

排水溝付きの専用容器があればいいですが蓋付き発泡スチロールに排水孔を開けてトレイのような受け皿を敷く方法でも出来ますよ!








そのまますぐ使えるの?


できあがった堆肥は、畑の場合、畝と畝の間を堀り、土とよく混ぜ合わせて、その上に10センチくらい土をかぶせます。
(酸性が強いので根元に入れないこと。土が酸化することはない。)上に植え付ける場合は1〜2週間後にします。


プランターの場合水はけの良い土(赤玉土等)の上に堆肥と土をよく混ぜ、さらにその上に土をかけ、7〜10日間は雨や水がかからないようにビニール等で覆っておきます。(白いカビが出ていても失敗ではない。)そのあと種(苗)を植え付ます。









ポイント
2、生ゴミにEMぼかしをまんべんなく馴染ませる
3、空気に触れないように、しっかり密封する。
4、抽出液が溜まるタイプの容器では底に糖蜜か、砂糖を濃い目に溶かした水をあらかじめ入れておくと抽出液が腐敗しにくい。
5、溜まった抽出液はトイレ、下水へ流すと匂いも消え、微生物の働きで きれいになります。
6、ぼかしは夏は多い目に、魚や肉を入れた時も多い目に入れると良い。

 

お米のとぎ汁をEMで発酵させると作物にいい液肥になり、河川もきれいにしてくれます。
EM1号液は200CCで700円(税別)です。

ご自分でぼかしを作ってもいいですが、EMの販売店でも売っていると思います。
自分で作ったほうが安くできるし、仲間で作るともっと楽しいです。

                                      きしぴょんさん@EM堆肥担当?   
 

堆肥作りの失敗談
 

余談ですがお米の洗い汁液肥のハナシ

白米を洗ったときに出る白い汁はそのまま流すとたいへん水を汚す原因となることをご存じですか?
初めの一回目の洗い汁だけをボールに取っておいて、後から観用植物や庭の植木やお花にやる
だけでずいぶん違うそうです。植物にとっても栄養満点の液肥だし、環境にも貢献できるお手軽な
方法で、おすすめです。
 

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