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[4121] 里芋の掻芽 投稿者:ヒゲ親爺 投稿日:2002/11/23(Sat) 16:05 <HOME>
香川のヒゲ親爺です 里芋に関してのレスに便乗しての質問が埋もれてしまって再度書き込みました。
レスからの貼り付けで申し上げ御座いません。

ここで里芋に関して質問です 皆さん里芋の脇芽(実際は食する子芋の芽)は放任でしょうね、(バカげた質問で御免なさい)実は私達の会員の一人はこの芽は全てカキ取ります、その人いわく・こうやると子芋の生長が良い・との事です。

私は放任主義ですが その方の里芋も良く出来ています、脇芽の掻き取りを強いてやっておられる方いませんか?私としては半信半疑で自信がありません、葉から光合成で澱粉質を根茎に送るものとまだ思っていますが、ハテハテ。
[4121へのレス] Re: 里芋の掻芽 投稿者:マンタロウ 投稿日:2002/11/23(Sat) 18:28 <HOME>
オイラは芽かきします派です。なぜかと言うと、近所のばあちゃんがそお言ったからです。昔からそおなんだ!とおおせになられました。根拠はわかりません。ばあちゃんに根拠を聞いてみたところ、そのまたばあちゃんに聞いたそおです。いや〜深いなあ。しかし、昔の人はなんらかの知恵で芽かきをしたはずです。なんなんでしょうか?
[4121へのレス] Re: 里芋の掻芽 投稿者:tkt 投稿日:2002/11/23(Sat) 23:41 <HOME>
ヒゲ親爺さん、マンタロウさん、こんばんは。
tktは手抜き派なので、放任します。その理由は、
 大和早生や石川早生などの種いもを植えると最初に親いもの葉がぐんぐん伸びますが、6〜7月ころ、わきから小さな葉(子頭)が伸びてきます。これは、親いもの横にくっついている子いもの葉(子頭)です。
暖かい地方では一部孫いもにも葉がでます。通常1本のさといもから5〜10本くらいの子頭が伸びてきます。結論からいいますと、子頭は切らずに放任しておいたほうが収穫個数、重量ともに増加します。

 さといも一家を良く見ると、1個の親いもの周りに、5〜10個ほどの子いもがつき、さらにその子いものまわりに1〜3個づつ合計10〜30個くらいの孫いもがつきます。このとき、1人の親が5〜10人の子どもと、10〜30人の孫を(親葉のみで)食べさせていくのは大変です。そこで子ども達にも勤めてもらって(葉を展開して光合成してもらう)稼いでもらえばさといも一家の繁栄は間違いありません。
 子頭を切った場合との比較では、子頭を放任した方が2〜3割ほど増収します。

 問題となるのは、子頭を伸ばすと子いもがまるで親いものように変形・形質変化することです。この変形と繊維の発達による形質変化を嫌って、従来は子頭を何回も切ったり埋めたりしていました。しかし以
下の理由により、現在は放任栽培が有利とされています。

@販売や知人へのおすそわけの主体は孫いもです。子いもは孫いもの着生傷(もぎあと)が1〜3個くらいつくので、どうしても形が悪く腐りやすくなります。また数にまさる孫いもを太らせた方が効率的です。
(家庭で保存する場合は、傷が少ない方が腐りにくいので、株まるごとか、子と孫をくっつけた状態で保存すると良い:保存温度は5〜13℃くらい)

A子頭を切ったり埋めたりする作業は回数も多く重労働です。しかも子いもの変形を防いだり、繊維の発達を防止したりする効果は多少ありますが完全ではなく、そんなに苦労しても孫いもの形質にはかないません。

B子頭を伸ばしても、自家用ならこんなものと割り切って子いもを食べることが出来ます。また親いもも十分食べることは可能です。調理の工夫(輪切りなど)により繊維も余り気になりません。

C収穫時に子頭の茎をもってはずすと、簡単にはずせます。とくに重粘土畑では効果的です。子頭を切ったさといもは親芋のまわりにしっかりとくっつき、分解するにも一苦労です。

以上、親ばっかり苦労してないで、子どもにも早く独立してもらっちゃいましょう!(^o^)/



[4121へのレス] Re: 里芋の掻芽 投稿者:ヒゲ親爺 投稿日:2002/11/24(Sun) 13:20 <HOME>
マンタロウさん tktさん早速有り難う御座いました。

大変勉強になりました、いつまでも親のスネ囓り派とライオンの子の崖落とし派の違いですね。
マンタロウさんの近所のばあちゃんはお裾分けには綺麗な芋をさし上げたいが為の昔からの作り方だったのですね、来年は芽掻きしたのと芽掻きしないのと両方で実験してみます。

よく見るとtktさんのおっしゃる通り我が家の里芋は・もぎあと・が多いです、食べるに関してはなんら関係なく美味しいです。

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