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[113] 薪を焚いた後の副産物 投稿者:ヨチノ 投稿日:2002/02/25(Mon) 15:35
はじめまして。
どなたかご存知の方がいらしたら是非教えてください。
土に、石灰を混ぜて土作りしますよね。
それで、我が家には、薪ストーブを焚いた後の灰が、あるのです。
この、灰は、土作りには使えないのでしょうか?
もし使えるのなら、どのくらいの量を混ぜたら良いのでしょうか?
どうか教えてください。
[113へのレス] Re: 薪を焚いた後の副産物 投稿者:kochao 投稿日:2002/02/26(Tue) 00:49
こんちわ!私も普段七輪や囲炉裏を使っていて、薪ではないですが
炭の灰が少しずつたまってます。
一度、プランターに蒔いた事があったんですが、ちょっとベッチャリ
しちゃったような気がします。
腐葉土を多くしたりして工夫しなきゃいけないのかなぁ。
誰か詳しい人居ませんかねー
[113へのレス] Re: 薪を焚いた後の副産物 投稿者:tkt 投稿日:2002/02/26(Tue) 12:18 <HOME>
ヨチノさん、kochaoさん初めまして。tkt@昼休みです。
ちょっと長くなっちゃいましたが、いろいろ調べてみました。
 薪の灰は草木灰と同じく窒素0%、りん酸1〜2%、カリウム5〜11%ほど含んでいます。大きく違う点は草木灰はカルシウムを1〜2%程度含むのに対して、薪の灰は約15〜30%含むというとです。昔はカリ肥料の主原料となっていたそうで、英語でカリを意味ずる(potash)は木を焼いた灰をポットにいれて水で抽出し、濃縮して作ったことに由来するそうです。

 主成分はカリウムとカルシウムの炭酸塩で、りん酸塩やケイ酸塩も含みます。カリウムのほとんどが水溶性なので土と混ぜると比較的植物に早く吸収されます。しかし高温で焼かれた灰は白ぽくなりカリウムが若干少なくなりますので、やや炭が残る程度の低温で焼いた灰のほうがよいようです。

 実際の施用にあたっては、灰が白いものほどアルカリ性が強くなります。そこで石灰と同じように使用する方法が良いでしょうが、アルカリ矯正力は石灰より弱いですので、「坪あたり何gいれれば石灰の代用になる」とは一概にいえません。あくまで補助的にまくのがいいようです。ただし消石灰や苦土石灰を大量にまくと土が固くなりますが、草木灰や薪の灰は土が固くなりにくい特徴があります。(@@;)なるほど!

 このほか注意点として硫安や化成肥料、配合肥料などと同時にまくと、肥料成分のアンモニアが化学反応を起こしアンモニアガスが発生します。一般的にハウスなどではガスが溜まりやすいので被害が大きくなりますが、畑など露地では多量でないかぎりあまり問題になりません。しかし植物の根や葉をいためてしまう恐れがありますので、同時まきは避けたほうが無難です。具体的には、
@種まきまたは苗の定植2週間前にまいて土と良く混ぜる。
Aそのご1週間くらいたったら、肥料を散布してよく混ぜうねをつくる。
B1週間後に種まきまたは苗の定植を行う。
というふうにするといいでしょう。
 また堆肥類や有機物のなかでも、「家畜糞」は反応しやすいのでこれも同時施用しない方がいいようです。これは消石灰や苦土石灰も同じことがいえますので、同時にまくのはダメです。

 使い方としての一例ですが、油粕と混合して施用すると良いです。油粕と薪の灰(草木灰)がお互い足りない成分をおぎなって肥効が高まるといわれています。有機栽培にこだわりたい人には基肥や追肥にも使えますので重宝しますよ。(^-^)/

[113へのレス] Re: 薪を焚いた後の副産物 投稿者:kochao 投稿日:2002/02/27(Wed) 04:33
すっごい・・・いや、こんなに調べてくれる人がいらっしゃるとは感謝感激です。
油粕と灰を混ぜると良いっていうことですが、油粕って言うと
やっぱり、プランターでは臭くなっちゃうんですかね・・・?
イヤーまぁでも今まで灰をこっそり燃えるごみの火に捨てていたのを考えると
ちょっとお得な気分だなぁ。
備長炭の炭とかだったらよく育ったりしたりしそうな、、、気分だけか〜これは(笑)
[113へのレス] Re: 薪を焚いた後の副産物 投稿者:ヨチノ 投稿日:2002/02/27(Wed) 22:10
tktさん、本当にどうもありがとうございました。
たいへん勉強になりました。
今年は、これから薪ストーブの灰と、生ごみ処理機でできた肥料で美味しい野菜作りに励みます。
まだまだ家庭菜園2年生なので、これからもどうぞよろしくお願いいたします。
[113へのレス] 追伸です。 投稿者:tkt 投稿日:2002/02/28(Thu) 23:57 <HOME>
kochaoさん、ヨチノさんお返事ありがとうございます。少しでも
お役に立ててよかったです。

さて、薪の灰の補足情報です。
良く焼いた灰は、炭カルの50〜70%くらいの酸性中和能力がある
そうです。石灰の補完的に多量にいれると、こんどはアルカリに
なりすぎるおそれもあるので、注意してくださいね。

油粕は標準プランターの場合、20g程度であればあまりニオイは
しないですむと思いますよ。ただし土とまぜたら10日ほどは種を
まかないほうがいいと思います。炭は肥料を吸着して長持ちさせ
たり、有用微生物の住みかになりますので、細かく砕いて混ぜると
実際に効果が現れると思いますよ。気分だけじゃないです。(^-^)
[113へのレス] そうなんだ 投稿者:マメダ丸 投稿日:2002/03/01(Fri) 22:45
春になると畑で古くなった支柱や去年のナスの木を燃やして
灰を何も考えずに畑に振りかけていましたが
今度から化成肥料や牛糞と混ぜないように気を付けます(^-^;A

それにしても、竹やナスの木は燃えにくい・・。

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