2011/11/13 (日)
白露にざぶとふみ込む烏哉 一茶 露の玉つまんで見たるわらべ哉 猫の子のちょいとおさえる木の葉かな
★[農作業日誌]
先日、ボストンでは雪嵐に見舞われたというニュースがあった。当地は立冬を過ぎてもまだ初霜がない。 畑のやさい達もこのごろなんだか変である。どうも地球上で、気象が、大きな変化をしている気がする。
やさい畑 やさい畑や自然がだんだん冬の世界にと移って、野良仕事も徐々に少なくなって来た。
1)秋じゃがいもについて:出来がよくなかったので、今後のために考察・記録しておく。 (1)収穫:地上の葉が90%枯れ、一般的な収穫時期も植え付け100日後とされているので収穫を開始した。 ピンポン玉ぐらいの大きさのが約50%あって、今年の出来はあまり良くない。 (2)肥大しない原因:昨年と同様の作型(08/09日記:秋じゃがいもの植付)で、栽培条件は同じである。 異なるのは栽培期間の気温が平年より著しく高かったことである。9月中旬から地上部の葉が黄化を 始めた(8〜9上旬の地上部成長は昨年より良好)。イモの肥大期である9月において、気温が23℃以上 になった時間数を積算すると380H(月間)であった。 つまり月の半数は休眠しており、イモの成長が 止まっていたことになる。肥大しない原因は今年の夏の猛烈な暑さが原因と思われる。 (3)問題点と今後の栽培:じゃがいものように「23℃を超えると肥大が止まる」ような温度特性の野菜の 場合、低温だけでなく高温にも注意が必要である。今年のように9月になっても気温が下がらない時、 夜間も、24時間23℃を超える日が続く場合、播種を遅らせて栽培時期を調整しなければならない。 また、野菜の生育判断基準として有効積算温度(暖かさの指数)のデータを作成利用する場合、無効と なる23℃以上は積算から除外したほうがより正確な適正肥大期間の作型を設定できるのではと思う。 尚、別に盆明けにも植付てあるのだが、その生育は正常のようである。温暖化影響をさまざまな場面 で実感するこのごろである、全般に播種時期は「せっかち」にならず遅らせたほうがいい。 2)越冬野菜について:冬の寒さにおけるストレスを出来るだけ避けるように、そして野菜の少ない早春 にタイミング良く成長を始めるようにいろいろ作型をくふうするのだが、露地栽培では気象と同様に 生育の予想が外れることが多い。トンネルハウスによる保温は冬期間も害虫や病原菌がぬくぬく活動 してしまうので今年は行わない。ワラなど昔からの方法にする。今年は野菜の生命力にかけるつもり。
☆blog
東日本の大震災は傷跡が酷い。さまざまな困難に立ち向かいながら、少しづつだが、復興が進んでいる ことに、いくらか人々に安堵の心をあたえています。またメディアではいろいろな復興のドラマも伝えられ 感動させられます。震災発生当時ラジオから度々アンパンマンの歌が流れていたこと、思い出されます。
<今日の俳句> 幼子の指さき光る露の玉 木枯らしやアンパンマンのうた聞こゆ (幼子はてんどんマンがお気に入り) 冬眠の踏ん切りつかぬ蛙かな
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