腐葉土作りの話。
2008/12/09 (火)

腐葉土の発熱:

酸素を使った呼吸によって微生物が易分解性有機物を分解すると、水と二酸化炭素に加えて熱が、酸素を使わな
い発酵の場合よりも多量に発生する。

堆肥の山では熱が発散しにくいので、温度が上昇して70℃前後にも達する。

50度以上の高温時に有機物を分解して増殖するのは好熱性あるいは耐熱性の細菌であり、高分子有機物の分解能力に優れたカビは、高温によって活動を停止するか死滅してしまう。

切り返しによって堆肥材料を攪拌すると、熱が下がり、酸素が供給される。これによって、高温にならなかった堆肥の山の表面などに生き残っていたカビが、堆肥の山の内部に取り込まれて、再び高分子有機物を分解して増
殖する。
そして新たに生じたり残っていた易分解性有機物を細菌やカビが分解して温度が再度上昇する。

何度か切り返して、低温時のカビによる高分子有機物の分解と、高温時の細菌による低分子易分解性有機物の分
解を繰り返して、温度の上昇があまり起きなくなるまで、有機物を分解させる事が大切である。



私の腐葉土作りは、7日から10日おきに切り返しを繰り返す。
それは好気性微生物が呼吸による有機物分解を行える環境を作るためである。
そしておよそ2ヶ月で完成させる。


i0 (1) 11月26日積み込みの腐葉土。
12月3日1回目の切り返し。
本日、2回目の切り返しをした。
(2)
(3)
 
世盛の菊作り独り言
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