花直しについて。
2008/02/08 (金)

hare.gif 晴れ。昨夜の最低温度マイナス7℃、現在10:00の気温4℃。晴れているが寒い。


掲示板「129」に、よもぎ餅さんから花直しに関するリクエストがありましたので、
はまちゃんやよもぎ餅さんの掲示板の貴重な情報を整理してみました。

はまちゃんには事前に了解も得ず大変無礼かと思いましたが、
菊を愛する仲間達のためと理解いただき、お許しください。

※整理するに当たって、
 原則原文を流用していますが一部文言等手を入れた箇所があります。
 もし、不適切な箇所がありましたら、掲示板でお知らせいただければ幸甚です。

1.花直しのポイント
(1)厚物
 @花芯を花の中央になるように最上段の弁を中央に寄せる。
 A2段目からは花弁を花芯に向かって魚のうろこ状になるように並べる。
  重なり弁や奇形弁、腐り弁を丁寧に抜く。
 B花弁の上部(表側)を触ると傷が付きやすいので下部(内側)を触る。
 この3点が基本です。
(2)管物
 @Vまたは茶筅状の花芯を作る。芯の底が深いこと。
 A花芯に向かって1段目、2段目と段咲きになるように並べる。
  ・段咲きの花弁の長さを揃える
  ・重なり弁を離す  
  ・最下段の弁は八方に延ばす
 B玉巻きが上に向くようにする。 弁をしごく・・テクニックが必要
 C弁の太さを揃える。 太すぎる等バランスの悪い弁は抜く。 

2.花直しに有用な道具
 @串状に先端を尖らせたもの
  花芯部の底に突き刺し花弁を寄せる場所の目安にする。
  下から上に向かって花弁をたくし上げる時に使う・・相当な熟練が必要
 A先端に(2〜2.5mm程の)小さな玉を作ったもの
  花弁の先端(内側)をつまみ起こす時に使う
 B先端をスプーン状にしたもの
  花弁の底部に入れて持ち上げたり横にずらしたりする時に使う
 C先端を細くしたピンセット
  腐り弁や奇形弁を抜き取る時に使う。花弁の付け根まで入るよう先を細くする
  先端の内側にきざみを入れて、滑りにくいようにすると良い

3.花の直し方(テクニック)
(1)厚物系の花の直し方
 @腐り弁や奇形弁等、花弁を抜く必要がある場合は大会前日に輪台を付ける前に抜いておく。
 A大会場に到着して運搬中等で傷弁が付いた場合は輪台を緩めピンセットを花弁の付け根まで入れて手前側に引き抜きます。
  上下の(正常な)花弁も抜かないように注意。
 B輪台を戻し、花芯を作り、2段目、3段目と魚の鱗状にになるように互い違いに花弁を並て行きます。
 C最下段の弁は厚走りの場合は八方に均等になるようにし、余計な弁は抜きます。
 D厚物の場合(特に右近や越山等)は受け弁が上に向くようにする・・輪径が大きく見えます。
  パンクした花、谷がある場合を直す方法もあるのですが実際の花の状態を見ないと直す方法が違います。
  またどうしても直せない花もあります。
  入選ライン ギリギリの花を入選に 入選花を優等に 優等花を特別賞にまで上げるのが花直しのテクニックです。

4.Q&A
Q1:花芯から直し始めるのでしょうか?それとも裾のほうから始めるのでしょうか?
A1:花芯を作ってから2段目、3段目と仕上げて行きます。
 途中の弁に傷があったり、花弁を抜かなければならない場合は芯を作る前に輪台を緩めて(下げて)抜きます。
 輪台を緩めずに抜いた場合、上下の弁も一緒に抜けやすいので要注意です。

Q2:下向きになっている受け弁〔裾弁?)は、上向きにできるのでしょうか?
A2:右近や越山、晴舞台等のような”広い平弁”は手でひっくり返し輪台を持ち上げ気味で受ければ戻りません。 

Q3:下向きの花弁は、根元から逆なのでは? ひっくり返すと花弁がねじれるのでは??
A3:さじ形の花弁は上を向けるのが正常な形です。
 下を向いてい方が付け根から途中でねじれているのです。
 ねじれの方向を確かめて正常な形に戻します。

Q4:花弁を傷めないように手袋か何かをするのでしょうか? それとも素手でもよいのでしょうか 
A4:ひっくり返す時は、本当は白い手袋などを使ったほうが良いかもしれませんが、私は素手でやっています。
 今まで染みが付いたとかという事はありません。


以上は、昨日7日源六丸さんの日記です。
よもぎ餅の突然の無理なお願いにも拘らず、素晴らしいものに纏めていただきました。見事です。私も大変良い勉強をさせていただきました。
それにしても、これを読んでみますと、よもぎ餅の断片的な疑問質問に、間を置かず大量の有意義な情報を惜しみなく発信してくれている はまちゃん の凄さ、立派さ、ここで改めて心より感謝申し上げます。


i0 i1 (1) 乾燥肥料、良い香りがしてきました。
(2) 60℃まで上昇した腐葉土今日は50℃まで下がった。
1度切り返して、水分の状態を見てみたい。
乾燥肥料は肩まで浸からせる。
(3)
 
世盛の菊作り独り言
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