腐葉土について。
2008/01/28 (月)

hare.gif 晴れ。昨日と同じようないい天気。暖かい。
18日に水遣りして、10日ほど経った親株、昨日と今日天気が良く、暖かいので、やっと土が乾いた。
活力剤入りの水をたっぷりかけた。

昨日、ある方の日記にこんな書き込みがありました。
枯葉をそのまま腐葉土として使用」
{マルトの親爺のが菊作りの為に残す見聞情報記}
未発酵の腐葉土は、生育不良の最大の原因、
というのが常識でした。
完熟腐葉土は有機物成分もほとんど分解され
残っていないため、微生物の活躍、繁殖は、
期待できない。
半熟腐葉土と未半熟腐葉土(枯葉のまま)を
半々に使用するのが、ベストだと言うのだ。
上記{}、四六版210頁 価格:税込み2100円、送料:160円
名人工房 マルトで発行している、
取り寄せて読んでみようと思っている。

〔マルトの親爺が菊作りの為に残す見聞情報記〕
私はこの本を見たことも、読んだこともないのですが、菊作りの資材を販売している人が本当にこんな本を書いたのだろうか?
私の浅学の堆肥や土壌に関する知識でも、これはまったくの間違いではないかとおもうのです。

その例の1つとして、
完熟腐葉土は有機物成分もほとんど分解され
残っていないため、微生物の活躍、繁殖は、
期待できない。

上記のくだりで、完熟腐葉土は有機成分もほとんど分解され残っていないため、微生物の活躍、繁殖は、期待できないとあるが、有機成分はほとんど残っていないから良いのです。植物を育てる観点から言えば、増殖 しない飢餓状態の微生物が出来るだけ多く、かつ長い期間にわたって生き残れる土壌が良い土壌と言えるのです。確かに微生物が分解できる分解性有機物が完全に無くなってしまえば、微生物は死滅してしまうわけなのですが。
我々が作る完熟腐葉土と言われるものでは、複雑な構造の中にいろいろな形態の有機物をまだ多く含んでいて、飢餓状態の微生物に分解可能な有機物を長期間にわたって少しづつ供給し続けることが可能なものが、優れた腐葉土と言えるのです。
未熟な腐葉土や、枯葉を培養土に入て、微生物の増殖を活発にしてしまうことは土壌中の酸素を消費させ二酸化炭素を放出し、発熱を起こし、又微生物の増殖は、土壌の無機態窒素量をマイナスにすることになり窒素飢餓という症状が生じます。これらのことから植物の生育阻害が起きることは明白なのです。従って、菊作りの用土に半熟腐葉土とか未半熟腐葉土なるものを使うことは正しくないと言うのが科学的にも実証されていますし、私もそう考えています。

菊作りを何年も経験された方が、リスクを承知のうえで試験的に栽培されるのは一向に構わないとは、思うのですが、もし「極初心者の方」が、この様な腐葉土の使い方を正しいものだと信じて、菊作りを始めてしまったら、そのシーズンを棒にふらせる結果になるような気がしてなりません。

i0 i1 (1) 鉢表面は、サハラかタクラマカン、草1本生えていない。
内心チョット心配。
(2) 去年の切断した茎だけピョコンと見えているだけ。
(3)
 
世盛の菊作り独り言
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