2008/01/05 (土)
晴。 日記ネタ切れ。 本日は、ただいま読んでいる本の中から「抜粋」 微生物増殖の基本 @エネルギーの獲得 人間と同様に、微生物も増殖するためにエネルギーを獲得し、細胞成分を合成しなければならない。 エネルギーを獲得するとは、ATP(アデノシン三リン酸)という高エネルギー物質を合成することである。 土壌中に生息する微生物の大部分は、人間と同様に、有機物を分解してエネルギーを獲得して細胞成分を合成する、有機栄養微生物である。 A発酵と呼吸 有機栄養微生物は、有機物中の炭素化合物を分解してATPを合成するが、其の方式には2つある。 1つは、かって地球に酸素ガスがなかった時代に誕生した生命体の子孫である嫌気性細菌が行う方式で、酸素ガスを使わずに炭素化合物を分解してATPを合成する発酵である。この方式のエネルギー獲得効率は非常に低い。 その後、地球に酸素ガスが発生してから、酸素ガスを使った呼吸によってATPを合成する方式が生まれた。 呼吸は好気性微生物によって行われる。 呼吸は発酵に比べてエネルギー獲得効率が高く、同じ量の有機物を分解しても、より多くのATPが合成される。そのとき、分解した有機物中のエネルギーでATPに移せなかった部分が、発酵でも呼吸でも熱となって逃げる。
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