世界一のジャガイモつくり 13
2006/03/14 (火)

完成した畝にポリの黒いマルチをかけて行く、一般には90cm幅のマルチが使われるのだが、色々な資材等が入り畝の山が大きいので、私は135cm幅のマルチをかける。

一般にマルチをかけてジャガイモを育てるとイモは大きく育つが味が良くないといわれる、これはジャガイモのイモの肥大開始時期の地温と密接な関係があるのです、ジャガイモは芽が出たあと、いわゆる、出芽後、20日頃からイモが肥大を始める、肥大時期に地温が15℃から25℃の範囲にあるときにはイモのデンプンの蓄積が良いのだが、地温が25度を越えると急激にデンプンの蓄積率が落ち始め地温が30℃を越えると20℃前後の時の半分にも満たなくなる、その結果イモが大きくても煮てもホクホクしない、いわゆる水イモになるのです。

しかし私のマルチの下の土の中には断熱効果の高い籾殻や籾殻クンタンが大量に含まれているのと地上にはマルチに直射日光がほとんど当たらないくらいジャガイモの茎葉が大きく茂っているので地温が25度を越すことはまずない、茎葉が余り育たずにマルチがむき出しになり気温のの上昇と共にマルチの中の温度が30℃以上になる方はイモのデンプン価が心配になります。

マルチは雑草がはびこるのを防ぎ、乾燥と過湿からイモを守ってくれるので、大変重宝であり、また、収穫の時期が梅雨と重なるので、ちょっとした梅雨の晴れ間に収穫をするのにも都合が良いので私には欠かすことが出来ないものになっている。

以上が私のこだわりのジャガイモの栽培法であるが、「たかがジャガイモにそんなにまでしなくても」と多くの方が感じると思う、実際もし直売所で売ろうとした時には1個100円ぐらいにでも売らなくては採算が取れないだろうと思う、しかし家族や仲間達が手にして食して見たとき「美味しい」と言ってくれた時、また「来年も作ろう」と毎年、毎年続けてしまうのです、このページをご覧の方で、「どんなジャガイモなんだろう見てみたい」、「食べてみたい」と思った方が一人でもいれば、それがこの栽培法の成功かも知れません。

今、生産者の顔の見える農業が叫ばれ、農産物の直売所が人気です、裏返せば、工業生産のごとく、連作障害のある作物まで、輪作を無視して、毎年同じ畑で、規格に合わせた単一作物を作らなければならない農業がおかしいのです。

私はできれば、生産者の顔の見えるだけでなく、一歩進んで、栽培法の見える農業を、時には消費者が家族で収穫に参加できるようなそんな農業をされる方が増えることを願っているのですが・・・。


i0 i1 i2 (1) 畝の完成。
(2) 135cmのマルチをかける。
(3) マルチがけの完成。
 
健康野菜作りを有機栽培で頑張っています 
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