2011/08/24 (水)
早生洋梨の収穫、完了です。
昨年より、大きな玉が多いようです。樹が成長した事を考えても、収量は増えています。
摘果は家族総出でやりましたから、摘果の結果がバラバラです。 よく落としてある樹、そうでない樹、袋がけの時の見落としが多い樹、そうでない樹。
1つの枝に、たくさん実が付けば付くほど、一個あたりの大きさは小さくなります。 収穫量は、一個あたりの重さ×収穫個数 なので、この結果が最大数になるようにすれば最も効率が良い..という理屈は成り立たなくて、実際には違います。
当然、実は大きさによって価格が違います。 大きなサイズと小さなサイズでは、価格が著しく違いますので、上のような結果にはなりません。 大きな実にした方が、はるかに売り上げは上がります。
大きな実をほどよい数付けた方が小さな実を多数付けるより、コストが安くなります。
ただ、程よい摘果...これが難しい。 人間、欲があるからです。
落とすのはもったいないと思ってしまうものです。 理屈では分かっていても、実際はなかなか難しい。
今年、夏に干ばつ傾向にもかかわらず、大きな実を付けたのは、私達が摘果作業の時に、惜しげもなく実を落としたからではないか...実は、そんな風に思っています。 摘果や剪定は人にやらせると良い...農協の指導員は、半分冗談とも本気とも思える口調で、そんな事を言ってました。
近所に、ご老人がやっているリンゴ畑があります。 この畑は、私が見ても、もう、それはビッシリと実が残してあります。 で、ご丁寧に、みんな袋がけしてあります。 もう、本当にご苦労様です。あれで、どれだけの大きさの実が付くのか、観察したいと思っています。
消費者の方から、小さいリンゴが欲しいという要望がある..という話を聞きますが、私はこれは難しいと思っています。
消費者は、小さいリンゴだから安くて当たり前..と思うのが自然です。 でも、リンゴのコストなんてほとんどが、袋がけや葉つみ、玉回し、収獲などの手間ですからね。 大きい玉でも、小さい玉でも手間は同じ、コストを削減する余地が乏しい。 わざわざ同じ手間で安くしか売れないものを作る人はいません。 そんな訳で、小さいリンゴは要望はあれど作られないでしょうね。
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