2010/01/31 (日)
*直売所におけるスタッフの重要性について。
スタッフは、農家とお客さんとをつなぐ、かなめだと思う。 本当は、生産者本人が自分で説明して売れば良いのだけど、まさかそうはいかない。(直売所に生産者全員が来たら大変な事になる(笑)) そこで、スタッフに代弁してもらう事になる。 直売所のスタッフは大変だ。出品者の人柄や考え方、野菜そのものの品種や食べ方にいたるまで、幅広く知っていて、それをお客さんに説明できるようにしておかなければならない。
ただ、品物を並べました、ハイ、お客さん、好きな物を選んで買っていって下さい..ではスーパーとおんなじ。 ここで、生産者なり野菜に関してなりスタッフがちょっと言葉を加えるだけで買おうか迷っていたお客さんが買ってくれたり、引き続き買ってくれるようになるから。
また、スタッフは逆の情報の流れについても重要。 「紅芯大根ありませんか?」って問い合わせが最近多いとか、お客さんがどんなところを気にかけて野菜を選んでいるかとか、そんなことは常に売り場にいる人でないと分からない。 それを生産者に伝えるのもスタッフの重要な役目だと思う。
もう一つ。売り場のスタッフは翻訳者ということ。 女性スタッフの場合、一消費者、一主婦であると共に、農業についても何かの関係があって、まんざら素人でもなかったりする。 この中途半端性(といっては失礼かも)が良いのだ。 お客さんの話も、生産者の話もどちらも理解できる立場にある。
お客さんからの要望をうまく整理・翻訳して生産者に伝える。 生産者からの情報をうまく整理し、場合によっては情報を補完してお客さんに伝える。 生産者とお客さんが直に話をすると、立場の違いが大きすぎて話がうまくかみ合わない事がある。 どちらの話もある程度分かるスタッフが間にいる事により、情報がうまく整理・翻訳されて相手に伝わる事となる。
そんな事から、直売所のスタッフはとても重要だと自分は思っている。
*JAへの全量出荷 JAが全量出荷という形態をとっているということは、どのような理念に基づいているものなのか、残念ながらまだ私は知らない。 これを、農家の手足を縛るもの..とみるか、あるいは農家は生産に専念できる..と見るのか見方は分かれそう。
自分で売るという事は大変だ。 通常の栽培管理と平行して、注文を受けたり、輸送の手配をしたり、クレームに対応したり、請求書を発行したり、入金の確認・催促などを行わなければならない。 また、代金を払ってもらえないというリスクは常につきまとう。(これが、実は相当大きい)
農協へ出荷すれば、これらが全て任せられる上、市況が低迷した時には国や県からの基金を受ける事ができ、経営の安定に大きく寄与する。
どちらをとるかは農家の考え方次第。 昨今、ある筋からのユスリ・タカリ目的と思われるクレーム(虫食いのキャベツを食べたら腹痛になった。治療費を出せ..みたいな)も増えてきている。 組織ではなく、個人で諸作業の傍ら、このようなクレームに対応するのは大変だ。 多分、クレームの相手はまともな人間ではない。
ただ、農協は上部に行くにしたがってお役所以上にお役所的だな..と思う事も。 現状、上部組織の怠慢により、下部組織に負担がかかっていると私は見ている。
*直売所について 私が出荷している直売所は、農家が共同で運営している直売所で手数料は売り上げの15%。 キャベツを1個 100円で売ったら15円がさっ引かされて85円が手に入る訳です。 普通のスーパーは25%位とらないとやっていけないので、まぁ、頑張っていると評価しても良いかも..というのが私の意見です。
確かに朝の忙しい時間に納品に行くのは大変です。 私のところの場合、同じ時間帯に市場向けレタスの収穫作業や、学校給食の配達(最大五ヶ所)、レストランのシェフが畑に野菜を引き取りにやってくるなど、作業が全部重なります。
でも、直売所へ納品に行くのはただ単に野菜を持っていくだけではありません。 スタッフへ野菜について説明したり、場合によっては資料を渡したりして、自分の野菜を売ってもらうための働きかけをする機会でもあるんです。
直売所へやってきたお客さんが、どのキャベツを買おうか迷っていたら、そりゃスタッフだってきちんと説明を受けて知っている品物を勧めたくなりますから(品質の程度が同じなら)
直売所で野菜を売りたければ、まずはスタッフに買ってもらえるようにならなければ..と、そう思って毎朝、納品しています。
でも、過去に農協への出荷しか経験した事のない生産者の中には、直売所のスタッフを「単なる売り子」 「レジを打つだけの人」と軽く見ている人がいるのも確かです。
今の時代、人から直接、このようなサービスを受けるというのはとても贅沢な事だと思います。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 今日は仕事が休み。 天候も上々ということで、予定通りスキーに行く。今シーズン初滑り。
メールで仲間を誘っておいたところ、一人が来てくれた。 もちろん、夫婦で滑ってもいいんだけどね。
足慣らしで、初心者コースを滑っていると、英会話教室で一緒のご家族を発見。 お孫さんにスキーを教えていて、このお孫さんが実にカワイイ。
リフト乗り場で、スキー場の常連さんにご挨拶。 今日は制服じゃないので、すぐに分かってもらえない。 「あれ〜? 今日はお休みですか? 滑るんですか??」って、素っ頓狂な声でよく聞かれるけど、スキーをやるように見られてないのかな?
滑っていたら、英会話教室の先生(小中学校のALTでもある)と会った。 で、しばし、一緒に滑走。
英語で話をしていると、さすがに目立つ。格好は違っていても、すぐに近くにいる地元の子供から「あっ! ***先生っ!」って声をかけられていた。
昼食は、レストランで食べる予定だったけど、英会話教室の人からおにぎりを分けてもらったら、それだけでお腹いっぱい。
リフトに乗ったら、ペンションでバイトしているYちゃんがゲレンデに立っていて、こちらに手を振ってくれていた。 親子ほどの年齢差があるのだけど、合流して一緒に滑る。(もちろん彼女はスノーボード)
リフトの上で色々話をしたのだけど「もうすぐ、誕生日なんですけど、お祝いしてくれるかなぁ..」と、意中の人の事を気にしている様子だった。 こういうので悩むって..若いっていいよねぇ〜
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