2008/09/15 (月)
先日、みふぃさんとの会話でツボにはまった「巻きが甘い」 巻きが甘いレタスにも実は奥が深い意味があるのだ。
出荷先をその価格決定方式で大きく分けると2つに分けられる。 A.日々の市場価格に完全に連動する売り先。 B.予め価格を固定(あるいはゆるやかな市場連動)にしている売り先。
Aの場合、市場が安くなるとそれに合わせて安くなる。高くなる時もしかり。 Bは、市場が安くなったからといってそれほど値段は下がらない(あるいはシーズン通して一本値) Bは市場が安い時は農家にとってありがたい。 逆に買い手は、市場からもっと安く買えるのにあえて高い値段で買っているということになる。
今度は市場が高くなったら...ちょうど今のように。 Aは市場相場につれてどんどん高くなるから、その時に出荷出来ている人は儲かる。 Bは固定した値段か、ゆるやかな変動制のため、市場ほどは上がらないから農家にとっては損した気分になる。
市場の相場が上がっている時というのは、病気や災害などで収穫量が少ないとき。 こんな時に、Bの方式で出荷している品物を「品質が良くないから」 「まきが甘いから」といって自主的に止めたらどうなるか? 買い手から「ウチに流さないでもっと高く売れるところに流しているんだろう?」とあらぬ疑いをかけられる事がある。 それまで相場が安い時に我慢して買っていたなら、なおさらそういう思いがつのる。
こんな品物が無い時は、少々早取りでも巻きが甘いレタスを出荷しなくてはならない。 こんな場合の巻きが甘いレタスには「品物が足りないけど、あなたのために頑張って出荷していますよ」というメッセージが込められている。
このレタスを買い手が見て「ちょっとまだとるには早いようだから、少し出荷を休んで..」と言ってもらって初めて止められる。
そんな訳で、巻きが甘いレタスも場合によってはあながち無意味ではないのだ。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− アメリカでまた金融機関の破綻。 いよいよ、問題も佳境。世界同時大恐慌への引火だけは勘弁して欲しい。 これから、本格的に景気が悪くなるよ。 アメリカ発の大津波が日本、中国、インドなどを襲いますから。
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