農薬
2008/07/02 (水)

朝、レタス出荷。本日は890玉程。
その後は、今日はひたすら収穫を終えた畑のマルチを片付ける作業。
このところ、雨でこの作業が全然できてなかった。
片付けが終わってない畑がたまってしまったのだ。
ホコリがたって顔も腕も真っ黒になるんだよね、この作業。

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今日は農薬の話。
農業に携わるまえは、農薬ってバッチリ効くものだと思っていた。
けど、実際やってみると効いているかどうか分からない薬が結構ある。
あんまり効かない場合は、メーカーでも気が引けるのか..
「本剤はレタス腐敗病の多発条件下では効果が劣る場合があります」
なんて注意書きが書いてあったりする。つまりは、ほとんど効きませんよと。

農薬を使う時にはラベルをよく見ましょう...などと言われるけど、ラベルの印刷が間違っていたりする事もままあるので困ってしまう。
手元にポリオキシンALという農薬がある。記念にとってある。
この薬は、袋を見るとレタスには前日まで散布できる事になっている。
しかし、これは印刷ミスで実際は一週間前までだった、その時は。
今は更に前倒しになって14日前までとなっている。
実にいい加減である。腹が立つほどいい加減である。

よしんば印刷ミスを許すとしても、販売店からもメーカーからも印刷ミスであった旨、何の連絡も無い。
私は某掲示板を見て知ったという(しかも相当期間が経過してから)という有様である。
作る方も作る方なら売る方も売る方、実にいい加減である。
これだけ、いい加減だと肝心要の安全性のデータなども実はかなりねつ造されているんじゃないの? と疑りたくなる。確か、これらは公開されてないし。
「一事が万事」とか「推して知るべし」という言葉があるもんね。

もっともこの薬は散布すると、かなり白い汚れが付着するので実際は収穫間際に散布する事は無かった。
それに、この薬も効いているのかいないのかよく分からない薬の一つであったしね。

そもそも、私は農薬の使用に関する情報が現場に知らされていなさ過ぎると思っている。
結球野菜の結球前に散布すると薬害を起こす薬、結球開始後に散布すると薬害を起こす薬、特定の品種にだけ薬害を出す薬等々..こういった細かな情報が全般に不足である。
中にはアグリマイシンのように「どうやったって、規定の濃度で使ったら薬害がでるだろ〜」っていう薬もある。
(レタスに対しては2000倍が規定だけど、実際はもっと薄くして大丈夫)
こういう時でもどういう条件なら規定濃度で薬害が出ないかの情報は無い。
初めての薬を適用があるから..といってうかつに使うと、葉先が焼けたなどの痛い目に遭う事もある。

農薬の袋の裏を見るとたいていこう書いてある。
「特に初めて使用する場合は関係機関の指導を受けることが望ましい」
今や、ホームセンターや通販で誰でも簡単に農薬が買える時代である。
この一言で全てを逃げるのは、余りにも無責任では?
それとも、メーカーは農薬使用の免許制を推進しますか?

 
ohyakusyou2001の地産地消日記
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