2004/10/14 (木)
爺の家からの帰り道,車を運転していると,ややっ?!走行車線の中央に自転車と共に倒れているご老人がいるではないか! 車で轢かないようにそろりそろりと避けて行き過ぎ停車。しかしご老人の動く気配なし。 おじいさんに気づいて迂回しながら他の車は走り去る。スピード緩めて。 でも,これじゃあ,おじいさん,そのうち轢かれちゃうんじゃないかとその様子に見かねて,おじいさんに走り寄る。大丈夫か声をかけると反応があった。しかし,起きない。辺りに散らばっていたものを拾い集め,彼のバッグに入れる。続いて道の端っこまで彼を移動させる。 今日は用事があって早く帰りたかったんだけど,乗りかかった船。即座に自分のなかの優先順位を変更。 おじいさんと話すうちに,家が近くであること,一人暮らししていることを知る。見捨てておけないので近くなら送るつもりになる。なぜ倒れていたのか知りたくなって話し込む。そのうちアルコールの匂いに気づく。しかし,アルコールの匂いがするのは爺やのようでもあり,自分のようでもあり(?),酔っ払いを他人とは思えなくなった。(もし自分の親がこうだったら,誰かに親切にされたいものね) 「お姉ちゃんはやさしいのう。(手を握られてしまった)名前だけでも聞かせてくれんか。どこに住んでおるのか?わしの家はあそこじゃ。よかったら案内するで,寄って行かんか。部屋の数は6つじゃ。猫は三匹おる。毎晩洗濯を済ませてから飲みに行くんじゃ。」 このご老人をご自宅までお送りしなければ,この場を離れられないと観念。 そのうち,もう一台車が停まった。「どうしましたー?」と30歳位の男性とその母親らしき二人が声をかけてくれた。事情を説明すると「おじいさん,車に当たったんではない?」とご老人に尋ね,そうらしいので110番通報。 待つこと5分。パトカーから,おまわりさん,降りてくるなり,ご老人に「○○さん,どうしました?」どうやら顔見知りのよう。 私には「われわれが責任を持ちますから,引き取ってくださって結構です。」 発見の状態をお話しようと心の準備をしていたところ,お役御免になったのでいいのか?と思いつつ「警察官」の言うことに従って帰ってきた。 本当に,よかったの,よね?それで。
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