| 2009/06/30 (火) 
 朝から、梅雨らしい雨が続いていたが、朝一番に畑の見まわりと昨日仕掛けておいたジャンボタニシの食害テストの結果を見るため、傘をさして出かけた。 
 案の定、供試した発っぱは全て食べつくされており、食害のすさまじさを痛感させられた。
 
 「ジャンボタニシ」というのは俗名で、学術的にはタニシではなく「スクミリンゴガイ」と呼ばれ巻貝の一種とされている。
 
 外来の生き物は通常、渡来地で適当な天敵がいない場合が多く、新天地の生物相の中で特異的に分布を拡大すると言われている。
 
 このスクミリンゴガイも原産地の南米から東南アジア、インドネシア、韓国、ハワイなどに急速に分布を広げ、日本へは1981年に長崎と和歌山県に食用として輸入されたものが、野生化し現在では関東から九州までの広い地域に分布するようになって、この地域の稲作に大被害をもたらしており、日本生態学会「日本の外来種ワースト100」に挙げられているとのこと。
 
 特に、稲の幼苗時代に被害が激しく、農家はその被害を避けるため、苗作りと植え付け時期に大変な苦心と苦労をされていると聞く。我が街でも少し離れた地区の水田で見かけていたので、少々気にしていたところが、今年は何と我が家の菜園を取り囲むようにしている溝で大繁殖してしまったのだ。
 
 畑は雨休みである、その対策を考えようと朝からPCの画面にかじりつき、農林水産省植物防疫所や、九州農業試験場その他のHPや関連のサイトを開きまくった。
 
 結論としては、用水路の前にネットを張って第1次の侵入阻止と捕獲。石灰窒素(肥料や中和剤にもなるー九州農試)の散布。卵塊の掻き落とし水没作戦。を雨上がりの合間にやってみることにした。
 幸い乾燥には弱く(活動停止するらしい)乾いた畑の作物に取り付く気配はないので、対応する時間は十分にあるようだ。
 
 ・・・・と・・まア、久しぶりにまじめな「お勉強」の時間を過ごしたマンジーでした。
 ジャンボタニシ防除作戦がうまくゆくのかどうか、少し楽しみでもある、   梅雨の中晴れの日を待とう!!
 
 
 
|     | (1) スクミリンゴガイ(俗称:ジャンボタニシ)の成貝 我が菜園の排水路からやってきた招かざる客であるが数日中に
 お引取り願うことにしている。
 (2) スクミリンゴガイの成貝と卵塊(朱色)
 菜園からの排水口(溝)周辺に集結している
 (3)
 
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