| 2011/10/31 (月) 
 うしろから大寒小寒夜寒哉 一茶 
 ★気象データ(リンク)
 
 
 ☆9月の気温が高かったせいか10月に入って平年並みに戻ると、寒さを強く感じた。10月の日平均気温は
 8〜9月と比べて12〜8℃低くなる。一般に気温が下がると種蒔きで上手に発芽させるのが難しくなる。
 野菜栽培で都合よく作型を設定したいとき、発芽日数が予想の作型を大きく狂わす場合が春や秋に多く
 おきる。特に秋蒔きは季節が冬に向かうので、なかなか発芽しないと適正な積算温度が確保出来なくて、
 思うように成長もせず、作型は失敗することになる。
 以上のことからこの時期の露地栽培では予定した日数で発芽させることが重要となる。予定する日数は
 気象データにより予想した発芽有効積算温度から逆算した日数である。家庭菜園ではこの工程は過去の
 経験・気象感覚によりおこなわれる場合が多いが最近の気象異常で、判断を間違う事も多い。
 また種は常に開発・改良されており、発芽や生育の適正温度などの特性にも注意し、土地に合った種を
 見つけることも重要である。  発芽における気象の影響は発芽促進・保温シートなどで少なくすることが
 できるので、研究課題である(発芽シート)。
 
 <今日の俳句>秋蒔きやついつい逸る寒さ哉
 
 
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