| 2011/02/11 (金) 
 菜も蒔いてかすんで暮らす小家哉 我庵や菜の二葉より花の春 一茶
 
 ★[農作業日誌]
 種まきは何度やっても「無事発芽してくれるだろうか」と緊張する。今回はどうやら不揃いではあるが、
 それぞれ一生懸命頑張って芽を出し、成長を始めた(写真)。レタスは今年最初の種まきで今後の参考
 にもなるので、暇にまかせて、資料など調べながら考察してみた。
 1)発芽揃いと発芽率
 
 (1) 2/11:播種翌日より7日目になるので、発芽率を調査算出してみた。| (有効積算温度≒[105℃・日]) 発芽率≒[40%]
 | 
 播種数:4/ポット×28ポット=112、発芽が確認された数=45
 
 (2)調査した苗の状態と考察
 調査時点でまだ[発芽始]の状態の苗が30%ぐらいあり、良好な発芽とは言えない。 昨年の残存タネの
 使用が原因のためか「発芽不揃い」であり発芽有効積算温度にバラツキがある。
 レタスの種は非常に小さい(写真)。今回使用した種まき用土は繊維質が多すぎ粒も大きいのでレタス
 には適さないのではと感じた(用土選択検討)。また、覆土を薄く、均一する道具を調理器具などから
 検討してみる。
 (3)発芽不揃い原因について:厳寒期の育苗はなんとなく苗の活力がない。野菜には旬があって、
 加温栽培では温度管理が多大に影響する。
 2)苗の徒長(モヤシ状)| <問題は温度管理にある。果菜類は発芽に比較的高温を必要とするが実際に発芽をよくするには、常に 適温を与えるのではなく一定の温度範囲で、夜間は低く、日中は高く、一日のうちで温度変化を与えた
 方が発芽揃いがよくなることが多い。また、変温管理をすることによって花芽分化の早晩、分化花芽数
 の多少にも影響が見られる。上手な温度管理は素質のよい苗が育つ。 タキイ種苗・野菜前線より>
 | 
 (1)今は問題となるほど発生していないが、今後の参考のために徒長について調べた。
 一般に苗の徒長は高すぎる「温度」と「高肥分の土」で、「高湿度」、「低日照」が原因とされている。
 (2)徒長苗への対処:苗の徒長が極端な場合、別のポットへ移植し、成長の環境を変えてみる。失敗を考慮| <徒長の原因として、高温(苗床の高温)と過湿(用土の水もたれ)が挙げられる。苗が徒長したとき、 温度を下げるか、潅水を控えて用土を乾かすか、いずれの処置をとるかが問題になる。大方は水やりを
 極度に控えることによって、徒長が防げたと思い込みがちだが、同じ量の水やりをしても、夜温を低く
 管理すると徒長は起らない。(水分は養分吸収の要素)           タキイ種苗・野菜前線より>
 | 
 して蒔き直しも同時にすると良い。
 3)今後の管理
 (1)ポット全体が湿っているように水遣りを忘れずに行い、根の浮いているところは土入れする。
 日中は光のエネルギーを十分与え、できるだけ自然の状態(旬)に近づけ健康な苗にする。病気・肥料に
 関してはとくに対策はしない。
 (2)「不揃いの苗」であるが、生長につれてみんな同じ位になることもあり、あまり心配しない。家庭菜園では、
 むしろ不揃いの苗は大歓迎である。なぜなら収穫時期も不揃いとなり、長い期間楽しめるから。
 
 
 |