今年の培養土の秘密
2012/08/15 (水)

今年の菊栽培は例年とは大きく違う・・・・

20メートルの大きなビニールハウスがある2反部の畑が使えなくなり、それらやすぐ側に積み込んであった腐葉土の移転・・・・
更に移転先での猪との壮絶な戦い・・・・

菊栽培のスタートから大きく躓いて現在も尾を引いている・・・

それで、今年の菊栽培は初めの計画を大きく変更せねばならなかった・・・・

今年は全国大会等では結果が出なくても良いから悔いの残さない菊栽培をしよう・・・・・と考えたときに、他の方以上に恵まれた環境を生かして実生による新花育成と、今までに作出した花の能力を最大限引き出すことを念頭にスプレー菊の栽培に全力投球することにした・・・・・

後手後手だった今年の菊栽培だがどうにか明日で大菊実生の定植を一応終えて、その後は全国大会に出品を目指すスプレー菊の栽培に全力投球できそうだ・・・・・

所で、今年は用土を何時もよりも大きく変えた・・・・用土の肥料を保持する力・・・いわゆる塩基置換容量(CEC)を高めることは私にとっては得意中の得意なのでそれは今年も維持しつつ、用土に含まれ水に溶け込む肥料分(EC)の値を極力小さく抑えて肥料負けによる根腐れなどを起こさない培養土にすることにも力を注いだ・・・・

用土に占める空隙(気相)を大きくするためにベラボンやカヤ、籾殻等の資材を多くし、沢山の隙間のある培養土にした上で、水を多く含む高分子ポリマーやサーモゲルを練りこんだ人工田土を使うことでどんなに吸水性の大きな菊にでも対応でき、空隙の大きな土の弱点である根詰りを防止するために秘密兵器を用意した・・・・・

その秘密兵器こそピートモス・・・なのである・・・・

i0 i1 i2 (1) ピートモスは初めとんでもないポットの南出kkの物を使った・・・とても使い良い物なのだが・・・・
私は人造田土作りに大量にピートモスの微粉を使う、ピートモスの微粉を取った後の荒い物は今までブルーベリー畑に入れていたが、それを菊作りに利用・・・・

まず、7センチ目の篩から揉んで落とす・・・
(2) それを2ミリ目の篩で微塵を落とす・・・

篩に残った物を用土に混ぜる
(3) 用土の2割ほどを投入・・・・

ピートモスは酸性なのでアルカリ性のヨウリンを多めに投入できる・・・・
ヨウリンはリン酸を20%近く含み、その他マグネシウムを20%、石灰を30%ケイ酸を25%程含むとても優れた肥料なのだがアルカリ性なので菊栽培には余り使われない・・・
 
 植える花夢・新たな菊作りに夢中
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