この時期の水遣りと施肥を考える
2012/08/04 (土)

今晩消毒をする・・・・多分今年になって4回目の消毒である・・・・ついでにアミノ酸の葉面散布も・・・・  
日記仲間のHDK種苗事業部大菊部門さんの今日の日記にリン酸肥料のことを書かれているが同感である・・・・

その中に書かれているSPは可溶性リン酸、WPは水溶性リン酸のことであるが・・・・

リン酸を表す記号でTPと言うのもあるがこれはリン酸全量でCPはく溶性リン酸を表す・・・・

私が提唱している水溶性リン酸が主成分の過リン酸石灰を水に溶かした上澄み液を採取してそれを使う燐酸水は赤玉土を主として培養土に用いて菊栽培をされている方には根を作るこの時期には欠かせない肥料である・・・

私の場合は、用土を調合するときにバットグアノを混入している他、用土に酸性のピートモスを多用しているためにアルカリ資材であるCP(く溶性リン酸)肥料のヨウリンを用土に混ぜてある、それらは根の先端から分泌される酸によって菊が必要なだけリン酸が供給されている・・・・・

水遣りについては、豊富な経験を積んだ名人でもなければこの猛烈な暑さのこの時期には水を与えるのを控えないで菊に必要なだけ与える栽培方法を会得することをお薦めしたい・・・・・・

猛烈な暑さは鉢の内部まで温度を上げる、しかし鉢の表面からは水がどんどん蒸発していく、水が蒸発するときには気化熱と言って周りから熱を奪うので温度を下げる効果がある・・・・・・

だからといって鉢の中に気相よりも液相の方の割合が多く鉢の中に水が滞留するような培養土を使っている方には絶対お薦めできない・・・・水を2リットル程如雨露で掛けた時にサーッと浸み込んで鉢底から流れ出ないで鉢の表面に2〜3分も水が溜まるような用土での菊栽培そのものが落第であると私は考えている・・・・・

しかし、最近「水耕栽培、又は水耕栽培もどき」で菊を栽培する方が増えている(流行っている)が、水を充分に与える私でもこの時期には、余り感心できない・・・・出来れば9月に入って気温が下がり更に根が充分に鉢の中に張ってから行う方が良い結果が出ると考えている、私の場合は9月からは鉢の底に受け皿を置いて其処に水が溜まるまで潅水している・・・・

私が菊栽培を始めた40年ほど前には、ほとんどの菊栽培家は露天栽培だった・・・・時には10日も雨天の日が続くことが度々あった・・・・この真夏の時期だって3〜4日雷雨で菊の鉢の中が水で満たされる事が何度もあった・・・・そのために根腐れや病気で苦労して菊栽培をする人が多かった・・・・それを克服する最も良い方法は水はけの良い培養土を使って菊を栽培することだった・・・・・しかしそれも度を越すと根詰まりの原因になる・・・それを克服する方法の1つが鉢の用土を棒などで突いて用土の隙間(気相)を少なくする方法なのだが・・・・最近はなぜ用土を突くのかを理解しないで親の仇に会ったかの様にがむしゃらに用土を突き固めて気相を小さくしすぎて、結果的に排水の悪い用土にする物だから水遣りで苦労をすることになる・・・・・私の場合は朝には今現在も2度掛けをしている・・・・1度目には水道からのホースの先につけた散水器で9号鉢なら底から流れ出る2リットル程を掛けて1周して更に前の半分くらいの量の水を掛けている、それでも日中は菊は萎れる、、、特に銀峰系や華宝等は心が痛むほど萎れる・・・今年今日現在日当たりの良い露天で8号鉢以上の大鉢で150鉢以上栽培しているがこのような栽培方法で1鉢も異常が無い・・・・菊が欲しがるだけ水を与える栽培方法は経験や勘に頼って水の与える量を駆け引きする名人芸と比べると最も簡単で楽な方法である・・・ただこの時期には樹作りよりも根作りの時期である、そのためには良い発根の苗を作る技術を身につけるなり、育王やパワーイオン等のアイテム等を使うことも必要ではないだろうか・・・

肥料も水に溶けて吸収される乾燥肥料を主体に与えて、それで水を切らす・・・・・、何か変ではないですか・・・・できれば水を切らす人でも、多く与える人でもこの時期は乾燥肥料は極控えめに与え、根に負担の少ないアミノ酸系やヨーゲン2号等の尿素系を夕方葉面散布で与える事をお薦めします、それでなくても夕方の霧状の水を葉や栽培場に与えることは栽培場の日中と夜間の温度差を大きくして菊を順調に育てる最も良い方法なのですが・・・・・

i0 i1 i2 (1) 4日と5日の2日間家の周りの放射能の除染を行う・・・・

家のリビングの東にある隣との境にある土手には5〜6ミリ程の太さで2メートルにも伸びる笹竹が密生・・・

前から此処の放射線量が高いことに悩んでいた・・・

それで刈り取ることに・・・
(2) 刈り取った笹竹が玄関前に山に・・・
(3) 南陽満山(久米の美桜)5号鉢に植えておきました・・・


 
 植える花夢・新たな菊作りに夢中
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