2008/06/28 (土)
麦秋

植える花夢は、草花や菊の品種改良だけをしている訳では無いのです。 数十年前から、野菜の漬け菜、特に根こぶ線虫の被害で品種の存亡がかかっている 広島菜や高菜の仲間や京野菜で健康にとても良い最強の乳酸菌「ラブレ乳酸菌」の スグキ菜等の野菜の他に、ブルーベリーや、梅等の果樹や、又、食料として重要な穀物の 韃靼蕎麦や、小粒大豆、更に、この、小麦の品種改良にも精力的に関わっているのです。
小麦は3年ほど前に農園日記仲間の「ぶなさん」の畑での「オフ会」で略奪?してきた 「さぬきの夢2000」とパン用小麦の中から自然に「ハイブリット化」をして いる固体を見つけて、2年間改作を重ね、ようやく今年分離に成功して、更にあと数年で 「さぬきの夢2000」に取って代わる、最強の新品種の誕生も夢ではない所まできました。
「さぬきの夢2000」は、他の小麦の品種に比べ草丈が低いこと、脱穀が楽なこと、 うどんにしたとき麦の香りがする、などで脚光を浴びて、今でも国内産の小麦の中では 価格がダントツに高いのだが、ASW(オーストラリア・スタンダード・ホワイト) に比べ、タンパク(グルテン)の量が1%以上少なく、なかなか麺としてつながらない、 麺の持ちが悪い等の理由から敬遠されていることも事実です、更に他の品種と比較した場合 最大の弱点は収穫量が少ないこと、もちろん作付面積も比較にならない程少ないが、1本の 穂に付く小麦の粒数が他の品種に比べて少ないのです。 「さぬきの夢2000」の1つの穂に付く小麦の数は40粒から50粒程度なのです。
私は、この弱点を「パン用の小麦」との交配で数十種類のハイブリットを得てその中から 淘汰をして昨秋5アール(2分の1反歩)を作付けして新品種の誕生を心待ちにしていました。
その結果、「さぬきの夢2000」の良い形質の草丈が低いこと、脱穀が楽なこと等の 形質はそのままで1つの穂に付く小麦の数は70粒から80粒と驚異的な大きな穂をつける 品種の出現を見ることになったのです。 29日0時54分 現在 参照回数 累計:89012 本日:8 昨日:100 応募締め切りました、
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(1) パン用小麦に近いハイブリット。
(2) 「さぬきの夢2000」に近いハイブリット。
(3) 右から2本ずつ、在来種農林61号、 さぬきの夢2000、 さぬきの夢2000に近いハイブリット、 パン用小麦に近いハイブリット。
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