2010/09/27 (月)
朝から雨、日中も降ったり止んだりの寒い日。
よく『世の中には自分と同じ顔をした人が3人いる・・・』と言うけれど、似た人はいるけれど同じ顔はね〜〜〜って思っていた。 町中でバッタリ自分に出会ったらど〜しよ〜・・・なんて昔はよく思ったりしたものだが、年を取ると段々そんな事にも関心が薄れてしまっていたのだけれど・・・
『直子』に瓜二つの人に定期検査に行く途中の小田急線の中で出会った。 ドアの側の真向かいに背の高い女性が座って直ぐに本を見始めた。 何気なく見て心臓が止まりそうだった! 『直子』です。 その人が本を見ているのをいいことに目が離せなくなってしまった。 太くて濃い眉、瞼が少しぷっくりした二重の目、先が一寸上向いている鼻、そして一番似ていたのは口。 何度も見て確かめても全部同じ。少し横向いたときの頬の線、顎の輪郭までこんなによく似た人がいるのだろうかとただ驚くばかり。小顔なのに骨太な所までそっくりだ! 服装も黒いシャツにカーキの上着、薄茶のパンツであの子がいかにも好きそうなボーイッシュな色、形。 金属の金具があちこちに付いたショルダーバックまで好みが同じ。 幾駅分目を離せずにいたか覚えていない。電車が空いていて、ジッと見ている私を不審に思う人もいない。 どこから何処に行くのかな?学生さんかも・・・?名前聞きたい、年を聞きたい。このまま付いていって確かめようか〜〜〜なんてとんでもないこと思っているうちに私が降りる新百合が丘に着いてしまった。
もちろん急いで降りた。降りる際にしっかり横顔をもう一度見た。 (さよならね、直子のそっくりさん。ありがとね!) 電車降りると周りから熱風が押し寄せてきて、つかの間の思いを吹き飛ばしてくれた。 (そうか、今日はまだ彼岸中だもんね、どこかの娘さんの姿を借りて一寸だけ会いに来てくれたのかもね。っそれともせっかちな母ちゃんを少しは心配してくれているのかも〜〜) と勝手に都合のいいことを考えながら駅をでた。
もし同じ顔をした人が3人いるのなら、後二人に会うのを楽しみにしようっと。
|