2008/08/23 (土)
小雨の寒い朝。今日は盂蘭盆会、大施餓鬼供養です。
本当に寒い! 例年大施餓鬼の日は夏一番の暑い日という記憶が有るけれど、今年は長袖で出掛ける様だ。 ばあちゃんの事も有るので半日交替で出ようと思っていたが、お父ちゃんは腰痛が辛そうなので午前の法話、午後の大施餓鬼法要とも私が行く事になった。 11時からなので10時半には出掛けます。 お塔婆を頂いて帰りにお墓に寄って来るので、帰りは3時頃になるでしょう。
予定通り10時半に出掛ける。 早めに着いたと思ったが、本堂の中にはもうたくさんの壇信徒さんが集まっていました。 でもまだゆとりがあったので後の方だが座椅子に座れた。 11時から住職さんの法話。その合間に若い副住職さん(ご住職の長男さん)の高野山修行時にお許しを取られたと言う「ご詠歌」と「和讃」を披露し披露してくれた。 美声です! あちこちで聞こえていた小声のお喋りも止んでシーンと静まりかえり水を打ったようになります。 雲照寺さんのご一家は前住職の祖父・龍栄和上さん譲りで皆さんとても声が良いのです。 声に深さがあって大声でなくてもよく通ります。余計な事だがお姿もよろしいのよ(^_-) スラリと上背があって大勢のお坊様の中でもすぐに判ります。 息子さんお二人とも僧職を継いでいるのですが、まるで双子かと思うほど似てらっしゃる。特にご長男のご詠歌は素晴らしく、昨年の直子の葬儀の時火葬場から戻った後での読経の後で思いがけなく聞いたときは皆泣いてしまいました。
法話の途中での和讃・ご詠歌は10月から開かれる「初心者向けのご詠歌の会」へのお誘いでした。 今10人ほどが勉強中とのことですが、もう少し増えたらとの勧誘でした。 私も今は無理でももう少しして時間に余裕が出来たら是非参加させて頂こうと思いました。
お中食の後は一時から10人のお坊さんの盂蘭盆会供養読経が始まりました。 10人の読経は相当な物です!お経もゆっくりで長いです。 その後でお坊さん方が精霊棚と卒塔婆の前に席を移して供養経が有り、ご住職が供養を申し込んだ卒塔婆を全て読み上げる間、参会者は立って精霊棚へ進みお米と水を供え施餓鬼供養は終わります。 その後は各自お世話人さんから自家の卒塔婆を頂きお墓に立てて帰ります。 予定通り3時に終了しました。 大施餓鬼は今まで毎年来ていましたが、今年は初盆だったので少し緊張して疲れました。
雨が一日中降っていて、お墓に寄って卒塔婆を刺して来たのでシッカリ濡れました。 送り盆に持って来た真菰包みがまだそっくりしていた。 直子もご先祖さまもナスの牛に乗りあってゆっくりと彼岸に帰って行った事でしょう。 みーネコは一緒に乗れたのだろうか?余り懐いてはいなかったネコだけれど直子が抱いて行ったかもね? (又お彼岸に来るからね・・・)と独り言で声を掛けて帰って来ました。 小雨の中、一人の墓参はちょっと辛いです。
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(1) 雲照寺ご本堂と立替工事間近の山門。 明治20年の開山で120年前に建立されました。
(2) 雲照寺のシンボル、大松。 初代は数年前に枯れて今は根が掘り起こされて記念堂に覆われています。栃木100名木の雄でした。
(3) お父ちゃんがお盆のために飾った蘭と、直子の友達が持って来てくれた蘭の切り花。ご実家が栽培した見事な蘭です。
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