心の病の娘さんを送って・・・
2007/02/13 (火)

hare.gif 昨日は午後は休んだので、今朝はパワーがいっぱい!
何よりコーヒーが美味しい!
食後のコーヒーも畑でゆっくり味わった。
一昨日、昨日はコーヒーが重くて、紅茶にした。それでも半日しか頑張れなかった。
やっぱ、元気の元はコーヒーでなきゃね。
残りの3スパン半を疲れもなく起こした。

午後から起こした畑に堆肥を撒こうとネコ車に堆肥を積んでいたら、突然畑に知り合いのIさんが走りこんできた。「Kちゃん、一寸、あの娘さんおかしいのよね!」(近所で私はKちゃんと呼ばれている)

見ると前の道路の真ん中に女の人がうつむき加減に立っていた。「動かないのよ、あのまんまずーっと立ってるの。どっか悪いんですかってきいても何にも喋らないの!」

突然突っ立っていたその人が早足で歩き出した。「あっ、行っちゃう」Iさんはいそいで後を追う。私も畑小屋に掛けておいた上着から携帯だけをひっつかんで畑を斜めにつっきて後を追って、二人で6,7メートル先の十字路の手前で追いついた。
その人はまた唐突に立ちどまっている。力がとても強いので、二人がかりでやっと左右から両腕を抱えて道路脇に引っ張って行く。狭い裏道なので、3人立つと車がすぐ側をかすめていく。

40歳前後だろうか。でもふっくらした頬でどこか幼さを感じるのは、じーっと前方を見つめている眼のせいか?。ひどく思い詰めた顔。少し息が荒い。大柄で髪を一束にして濃いグリーンのカーディガン、シャツブラウス、ブルーのGパン、スニーカー。
左手に金の腕時計をギュと握りしめている。ほかには何も持っていない。遠くから来た風ではない。

出来るだけ静かな口調で、二人でいろいろと話しかけてもなんの反応もなくて、歩く、止まるを繰り返して角を曲がってしまい、次の角は駅前通りの交通量の多い道路だ。女二人ではこの娘さんの力は抑えきれない。「どうしましょう?」

携帯で救急車かパトカー呼ぶ事も考えないでは無かったが、
サイレンでパニック起こして走り出されたら・・・と思う方が不安で、ぎりぎりまで待とうとIさんと相談。
いざとなったら、転んでも仕方がない、両足を抱えても止めようと覚悟した。

そこに向かいから知り合いのKさんが歩いてきた。町内会の役員さんの元先生。Iさんはすぐに呼び止めて事情を説明する。その間にも、娘さんはずんずん歩いていく。私はただ右手にしがみついているのが精一杯。「この娘さん、そこのSさんとこの娘さんだって!」表通りを渡ったすぐ近くだ。K元先生がIさんに替わって左腕を支えて表通りを渡る。Iさんは娘さんの自宅に走って行った。近所からも何人か出てきてくれてホットした。
すぐにIさんがお母さんを連れて戻ってきた。お母さんが一寸出かけたので、不安で後を追って迷ったらしい。
そこのお隣さんは口を濁しながらも、Sさんの娘さんが「心の病気」で入退院を繰り返していると小声で話した。

私も去年の冬は鬱状態で辛かった。
こんな時期は春に向かう身体とまだ冬でいたい心が追いつかないで辛く苦しいのだろうと思った。
髪に幾筋か見えた白髪と、不安そうに前を見つめていた幼顔が眼に残って私も辛くなった。

汚い畑作業着のままだったのを家に帰ってから気が付いた。

i0 (1) 3畝目の終わりのスパン。
表土が混じってしまったので、EM発酵剤を混ぜる。
(2)
(3)
 
karinoの家庭菜園作業メモ
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