菊の自家不和合性について
2013/11/26 (火)

hare.gif 晴れ。
AM7時40分現在、10.9℃。

今日も、出勤前にスプレー菊の受粉作業を続ける。

菊の受粉をしていて最近よく考えるのが、自家不和合性について。
ス1201、ス1202は非常に花粉が多く出るのだが、その同じ花の花粉では受粉出来ていない様です。
他のス1230、ス1232他にも同じ花の花粉を付けてみたがこれも受粉完了出来ていない様です。
自分の花粉で受粉できていなかったス1202にス1232、グリーンフィールズの花粉を付けた所受粉出来ている様です。
また昨年、意識していませんでしたが、ス1201、ス1204、フラガールローズ、バイキングに自花の花粉を付けた所、
ス1201、ス1204は種を多く確保出来たのに対し、特に開花の遅かったフラガールローズ、バイキングの種は少ししか確保できませんでした。

これらの事から、菊の自家不和合性は同一の遺伝子を排除しているのではなく、
ただ単に花粉の放出時期と花柱の成熟のタイミングが違うだけで、
同一株でも遅く咲いた花の花粉を使えは受粉可能なのだろうと思います。
しかし遅く咲く花は比較的に少なく花粉も多く確保できない、また気温も低くなってくるので、
結果的に結実する種が少なくなっているのだと思います。

上記を踏まえて、今年は同株同士の交配は止めて、他の有望株の花粉を交配・受粉し、
早めに結実するように持って行く様にしたいと思っています。

帰宅後、約2時間かけてスプレー菊各種の交配をした。
どの品種の花粉を交配したかネームプレートに記入して枝にビニタイで留めています。

22時20分現在、7.9℃。(ベランダの日陰の温度計)
今日の最高気温、14.9℃、最低気温、7.9℃。

i0 i1 i2 (1) 2013年11月26日撮影
ス実生1201の花芯の様子。
この品種は花粉の量が多く遅くまで多量の花粉が花芯の上に乗っているが自身の花粉では受粉しにくいらしい。
しかし昨年は自家受粉で種を多数確保できました。
(2) 2013年11月26日撮影
ス実生1201の花芯の様子。
上写真と同鉢の花の花芯にフラガールローズの花粉を塗ってみると花柱が引いて来ました。
(3) 2013年11月26日撮影
ス実生1230の花芯の様子。
数日前に自身の花粉を綿棒で受粉したが恐らく受粉できていない。
今朝、1花にフラガールローズの花粉を塗ってみました。
 
jinzoT7の洋菊日記
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