2008/02/26 (火)
のち雨。また、大荒れとか。
思い立ったように、午後、農水省へ行って来た。 社長に指示された資料のまとめの途中であったが、まっ、なんとかなるだろと。 「農水へ行ってくる」というと、「なんだ、また『おいで』っていわれたんか」と。 頼み事があったり、呼ばれたときにしか足を向けない農水省だが、今日はお勉強。
「日本SHOCK!フェア」報告会を傍聴してきた。 (おひまやねぇ〜) 例の食料自給率39%の体験調査を行った東北大学の4人の学生と読売新聞記者を呼んでの、 いわば農水省の勉強会のようなもの。 意見交換をして、政策に生かそうということなのだろうが、果たして…。
東北大学の取り組みは、食料安全保障問題を調査し始めたのが取り組みがきっかけとか。 国が2015年を目標にしている食料自給率45%のときの、 国産農産物だけの供給カロリー2,020kcalって、いったいどんなもんやろ、というもの。 まず、食料自給率39%と言葉や数字でいわれても実感がわかないし、 コンビニに行けば何でもあるではないかという思いの中で、学食でメニューを作ってもらったという。 朝、昼、夕食のそれぞれのメニューを見たとたん、「地味」、「質素」。 、ちなみに、昼飯はさつまいも中2本、じゃがいも1個、りんご1/8。 これで300円で出した。同じ値段でカレーが大盛りで食えるそうな。 それでも、2日間朝昼夕と計117食を体感してもらえたという。 学生からは、食料自給率向上の大切さはわかり、問題だとは思うが、 では、個人でいったい何をすればいいのかわからないという答えが多かったそうだ。 食料自給率の低さについて、それがどういうことなのか、国民レベルでの問題意識が欠如している。 そこで、今後このメンバーは、こういった取り組みを各地でおこし、 全国民を巻き込んだ取り組みとなることを望んでいる。 福田総理にもこのメニューを体験してもらうことを考えているという。 題して「食す−JAPAN運動」。 応援したい。
読売新聞記者の体験は、 輸入飼料などもすべて止まったと仮定した996kcalを2日間体験し、その後2日間2,020kcalを体験した。 報告はここ。 スーパーに国産品だけを並べたらどうなるか、 という企画も考えたが実現せず、食事体験になったという。 自給率が低いのは知っていたが、実際にメニューを見て、やはりショックを受けた。 4日間のメニューはここ。 国産食料を増やすには、遊休農地をフル回転させればいいじゃないかという人がいるが、 現実がわかっちゃいない。作る人がいない。 どんなに頑張っても、 自国で100%の食料をまかなえないという現実、食料生産の実力を知ってもらう必要がある。 食べ物をむだにしていることも多い。 むだをなくすためには賞味期限と消費期限を、消費期限に一本化すべきではないか。 消費期限を過ぎたら、あとは自分の判断ということで、と述べていた。
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