2005/06/04 (土)
薄く広がった雲。陽射しは無いが充分に明るい。 寒冷紗の中の野菜、たぶんこんな気持ち。
畑の水遣り、ポット苗のチェック、2回目のとうもろこしをポットに播種。 今朝の畑仕事も、そうそうに切り上げ、今日はゴルフ。
岐阜県美濃加茂。通称ゴルフ銀座と言われるほど、たくさんのゴルフ場が点在する地域だ。 久しぶりに集まった昔からの仲間とのプライベートなプレイ。朝からビールを飲み(マナー違反らしい)ほろ酔い加減。
この時期のゴルフ場は一年で〜もっとも気持ちが良い。青々とした芝、芽吹いた木々、鳥の泣き声と澄んだ空気。心身共にリフレッシュできる贅沢な時間。
ビッシリと生え揃った芝の絨毯。鉄の棒でボールを打てば芝は切れ、土は削れる。心優しいゴルファーには到底できるはずがない。(`-´)ノ 芝を痛めないよう、ボールだけを打つ技術。卓越したものがあると自分では思う。もちろんボールは地を這い、ゲートボールのようだが、それも致し方ない。♪〜( ̄ε ̄;)
このゴルフ場には、野菜オタクにとって見逃せないものがいくつかある。 春先になれば“わらび”“ふきのとう”“こごみ”などが群生し、暖かくなれば“たけのこ”“破竹”“あけび”。秋になれば“栗”“自然薯”など全て野生として生えている。
今の時期は破竹が盛り。2〜3本持って帰りたい気分にさせられるほど生えてる。
野生の桑の実も色ずんできた。赤い実はまだ早い、紫色に熟したものは甘くて美味しい。 しばしゴルフを止め、桑の実を集める。うちのグータラは見たことも食べたことも無いだろう、ビニール袋に20個ほど採り、持ち帰ってみる。
へぇ〜これが桑の実かぁーー。うめぇーの?汚なない?ダマしとらんやろー? うだうだと〜くだらない事を言うのは最近の若いヤツの特徴だ。 おっ!うめぇーじゃん。あめぇーじゃん。 あっという間に、20個ほどの実を食べ尽くす。家族に残そうとか、分けようとか、そういう気持ちは残念ながら無さそうだ。 あれ?食ってなかったの?はよぉー言ってよ。
呆れると言うか〜嘆かわしいと言うか・・・親の顔を見てみたいものだ。(うん?誰?親?)
桑と言えば〜昔々、大昔の頃。近くの親戚が蚕(かいこ)の育て屋をしていたことがある。 和ダンスより少し深めの引出しが何段もある棚、その中に蚕が住んでいる。桑の葉っぱを摘み、引出しを開け並べて置く。開けたままでは食べに来ない、薄暗くなり人の気配が無くなると食べに来る。 新芽に近い柔らかい葉っぱ、ゴミや水滴などは綺麗に拭き取らなければならないが〜楽しくて日課のように通っていた。
出来上がった繭はゴミやう*ちに〜まみれているのか、絹糸を想像させるような綺麗さは全くない。
桑の木を揺さぶりながら〜新芽を集める。その度に熟した実が落ち、紫色に染まる服。水洗い程度では落ちないくらいに一瞬で染まる。 点々と紫色に染まった服で帰ると、母親によく叱られたことを思い出す。
そういえば〜当時、洗濯機もなかった。タライと洗濯板、ばかでかい洗濯石鹸だけで家族全員の洗濯をしていたんだから、怒れるよなーー。
きゅうりでも持って、たまには〜顔でも見せに行って来ようか。
画像:桑の実
-
|