あと少しで・・
2004/12/10 (金)

harenotikumori.gif ランランラン・・と浮かれて昨夜、西海へ出かける。
11時出発の約束なのに、子供の遠足状態で10時前にはコンビニで仕入れたビールで待合所のスーパーの駐車場で前祝いとばかりにビールを飲みながら友人の到着を待つ。
一缶空け、二缶空けで・・・すっかり深夜の駐車場で我が輩の車は一人屋台になってしまった。
約束より10分早く彼がやって来て彼の車に荷物を積み込み、彼の運転で300Km離れた西海へGOー。

自動車道が延びて2時間半も有れば到着する、昔は8時間もかかっていたが、何と便利になったものだ。
仮眠室でもやはり明日を夢見て一人で乾杯をする、飲めない彼は眠いのにお付き合いをする、良くできた友人である。
フカフカのフトンは寝心地が良く、いつぞや寝てしまう。
5時起床で歯磨きに洗面におトイレを済ませてから着替える、全身をグレートバンフ「ダイワ製」で決めてポーズを取るが暗いので誰も見てくれない、仕方がないので船へ荷物を運びブラックコーヒーをチビチビと飲みながら釣り客らに挨拶をする。
一人だけ愛媛のお客さんで後は全て香川の釣り客であった、こうなれば我が輩の配下同然で指揮を執る。
「オイ若いの 君がクジを引け」年輩の方には「どんな釣り座がいいですか」とか即座に牢名主的存在で一段高いキャビンより采配を高じることになる、いやー気持ちの良いモンだ。
6時出船 御五神島の南に位置する寝床岩礁を目指してドン亀号がよたって走る「実に遅い20ノット」7時前に各船が集合する、数えて見れば11隻もいる、当番船は石橋渡船であった、若いモンにクジを引かせれば7番クジである、バカたれが・・と思うが私が引けば責任が重大になるので我慢我慢。

潮通しの良い1番磯を身軽な綾歌の若い衆2人に譲って私達2人は黒川へ渡磯する。
ここ10日間ほど喰いは悪く、今日もグレの顔を拝めんかも知れません と船長が言ってはいたが、久しぶりの磯は魚何ぞは2の次ぎであって、磯の香りが嗅げるだけでもご機嫌であった。

黒川のポイントは本島を背にして船付きより右であるが、未だ水の中で、うねりが来れば腰まで浸かるのでしばらくは船付きで様子を見ることにするが本当に喰わない。
釣れるのはキタマクラばかり。
キタマクラ 北枕 と書く、喰えば即座にあの世行きで北の方角に枕を置いて葬る と言うくらい毒性の強いフグの一種。

水没していた釣り座が浮かび上がって「実際は潮が引いたのである」渡れる状態になったので恐る恐る渡り、竿を出すが時折膝くらいまで浸かる。
しかし喰うのは餌取りばかりで話しにならん。
今日の潮はよどんで潮通しが良くない、彼に釣り座を譲って私は腹ごしらえをする、昨夜コンビニで買ったキツネ寿司をほうばる、お茶はクーラーの中の冷た〜いもので我慢する。

彼のウキを見ていると、何と本流に流れてポイントまで行っているではないか、「そこで止めてみて」と声を掛けて間もなく竿は大きくこうを描く、ネットに納めたグレは丸々と太った45cmオーバーの口太グレであった、いいな〜。

それ以来ピクッともせずに納竿時間が迫る、タバコをふかしながらの〜んびり竿を出しているとしゃくり取られるような当たりが来て竿は満月状態になる。
気持ちのいい瞬間でもあるがハリスのサイズを落としているので慎重にやり取りするが寄っては来ない、ドラッグはけたたましく音を出して出て行くばかり・・・
お出で〜グレちゃん 賢いな〜 叔父さんと遊ぼ〜 と言っていたそうだ「後で聞いて」

15分のやり取りでネットに納まった50cmは有りそうなグレに思わず笑みがこぼれる。
「写真1」本日のただ1匹のグレ、
嬉しいのだが顔がこおばっている、怖い叔父さんになっている。
「写真2」帰って計測すると1cmダウンの49cm 倅が帰るのを待ちきれずに高戸さんのお土産にする。

この日 彼が45cmを頭に2匹 他の釣り客は35cm前後が頭に数匹であった、ウンが良かったのか悪かったのかは分からないが、喰い渋る状態での釣りを最後まで諦めずに粘った、土俵際のうっちゃりを決めて金星を取った幕内力士のようなもので胸を張れる1匹であった、実に嬉しい一日であった。

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オラん家の野良日記
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