朝、ピンポーンとベルがなったのは8時ごろ。
実は今朝は子供とどたばたしていてまだ一度も外に出ていなかった。
すると見知らぬ女性がいた。
少し気の弱そうな。訪問販売の人っぽい。でも名乗らない。
一呼吸まってから、
「．．．？おはようございます」というと、
「あの．．．苗を倒してすみません」
と言う。
想像していた言葉と違ったので戸惑うわたし。
しかし顔を外を向けると、郵便受けの前においていた小さい育苗箱が倒れて土が勢いよく前方に飛び散っているのが見えた。
うわーーー昨日植え広げようと思っていたのにできなかった、ギリアカピタータだ(＠_＠;)しまったーーー。
その場所は郵便受けのまえだったので、完全にこちらが悪い。
「大丈夫ですよ。こちらがわるいんです。あんなところにおいていたから」といいつつ、転げていた苗をすくう。
すると、その女の人がたどたどしく言った。
「．．．陽が出たら苗が枯れちゃうと思って」
てっきり今踏み倒したんだと思っていたが、陽が出る前に、ってこと？あっ
「て、言うことは新聞配達の方？」
「．．．はい」

こんなときであったが、その人のその言葉がものすごく印象に残った。
仕事が終わってから知らせに来てくれたんだなあ。
うちの庭はまさに陽がその辺りにも差し込み始めて、もう少し発見が遅れていたら、芽は乾燥して縮れてもうだめになっていただろう。
その人の気持ちがうれしかった。

その人が帰った後玄関ドアを振り返ったら、ドアの前に何か置いてあった。
げっ、あの人忘れ物していっちゃった！？と思って見ると、新高梨とストッキング（謎）と専売所のメモと名刺が置いてあった。
（さっきは気がつかなかったわたし．．．）
いろいろ持って来てくれていたのに苦笑。
そんなことしないでぜんぜんかまわないのに。
こっちが悪いんだし．．．。
でもあの人、そうとう人付き合いが苦手そうなのに、思い切って来てくれたんだなあ．．．と思うとうれしかった。

その後、家事を済ませてから日陰に避難させておいたギリアを植え広げた。
7.5ｃｍポットに97個になった．．．。

(1) 撮る事もないかと思いつつ、つい撮影してしまいました。 (2) (3)