静岡県での電気柵の事故原因
2015/07/22 (水)

ame.gif 自分の畑もイノシシの被害がひどいので
電気柵を検討していた。それで
この事件には最初から関心があった。

最初は状況がよくわからなかったが、
その後の報道でわかったのは、
納屋にあるAC100Vのコンセントから
納屋の中に置いてあった
変圧器(トランス)に接続し、AC400
V(その後の報道では440V)にあげてから市販の
電牧器は使わないで
電気柵のケーブルに直結していた。

つまり自作の440V直結の超危険な電気柵だった。

またこういうときに事故を防ぐ漏電遮断器(
漏電ブレーカー)も電流制限抵抗も使用して
いなかったそうだ。

このやり方は下の方に書いている淡路島での事故
と同じくすぐ人命にかかわる超危険なやり方だ。
直結の場合には100Vでも死亡する場合があるの
に、さらにその4倍もの電圧をかけていた。

最初の子どもは440Vにじかに触ったために
指が切断されるくらいの怪我をして川に落ちた、
そのショックで440Vケーブルが支柱とともに外れて
川に落ちた。

440V線の反対側はアース接地されていたので、
川に落ちたケーブルと接地されていた
箇所の間で電流が流れ続けたので、
その間の川の中にいた電気が流れ
やすい状態にあった人間が440Vをもろに
食らって感電したということだろう。
亡くなった二人とも手にやけど跡があったそう
なので、ケーブルをじかに掴んで除こうと
したと思われる。


市販品のように間欠通電ではないので、
感電したら筋肉がマヒしてしまい、
自力ではケーブルから手を離すことが
できないし、電流も制限していないので
即死につながりやすい。


事故は市販の電牧器を使用していなかったの
で、市販の電牧器使用が事故の原因ではなかった
ことがわかった。

こういう超危険なことを多少なりとも電気の
仕事をしていた電気的知識のある人がやること
ではない。もしも危険性を知っていながら
こういうことを
したとしたら、「未必の故意による殺人」だとも
いうことができる。



たぶん市販の電牧器が4000Vから10000V位
の電圧がある(ただし危険がないように保護装置や
電流制限装置がある)ので、通電電圧をそれに少しでも
近づけようと生半可な知識で行ったことが原因だと
思われる。






メーカーのInformation :電気柵の安全性
…淡路島の事故はなぜ起こったか?


 平成21年に淡路島で、電気柵に感電した男性
が死亡する、という痛ましい事故がありました。
これは一部で「電気柵による死亡事故」とショッ
キングな見出しで報道されましたのでご記憶の方
も多いでしょう。しかし、この事故をよくよく検
証してみると、電牧器を使わないで100V電源から
直接ワイヤーに電気を流すというよっておこった
ものだとわかりました。

上述したとおり、いわゆる「電気柵」には、安全性
を加味した厳格な規定があります。それは、かなり
専門的な範囲であり、特に必須の電牧器は一般に自
作できるようなものではありません。
つまり、淡路の事故は、単に素人判断で電気を流し
た柵によって起こった事故であり、電気柵の概念
の普及の遅れがまねいた悲劇だったのです。

 この悲劇の背景には1おそらく「1万ボルトの電
気さくが安全なのだから100Vは危険でない」という
誤解があったと思われます。先述した電気柵の厳し
い基準では、バッテリーを電源とする電牧器か、本
体またはアダプターにPSEマークのある電牧器を使
用しなければならず、後者の場合には漏電遮断機の
設置も義務付けられています。(この場合の「漏電
」は一般的な用語の漏電であり、電気さくに草など
が触れた場合の漏電とは異なります)
 そして電牧器は微量な電流を高圧で、パルス電流
として流すものですから、100V直結の電気柵とは全く
異なるものです。これは、時速100キロのピンポン
球が身体に当たったのと、時速20キロのトラックに
はねられた違いに相当します。
法律の詳しい内容には触れませんが、以下の3点は
必ず守ってください。

   1.信頼できるメーカーの電牧器の使用
   2.100V電源の場合は、漏電遮断機の使用
   3.危険表示板の設置



 
ごーやの菜園作業 北九州 グリーン☆ファーム
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