『猫が30歳まで生きる日』
2022/11/06 (日)

hare.gif * かつらぎ町立図書館に用事があったので行ったついでに図書を数冊借りてきた  
そのうちの一冊がこれ、『猫が30歳まで生きる日』  

副題が「治せなかった病気に打ち克つタンパク質『AIM』の発見」  

著者は東京大学の臨床医学研究室の宮崎 徹氏  

すごい発見ですよ、どんな動物の体の中にもある「AIM」という物質がその動物個体の病気の源に作用して命を救うのです  

たとえば、今、腎不全末期のネコにAIMを投与すると「余命一週間」と言われて寝たきり状態だったのが起き上がって旺盛な食欲でドンドン元気になり 炎症マーカーも劇的に減少、というウソのようなホントの話(だって、東大の先生だよ、ウソなわけないやん!)    

じつは、我が家の15歳のデカ爺もさいきん激ヤセになり町の獣医先生の診たてが腎臓病の疑い  
4キロあった体重が2キロそこそこ、と パッと見、「猫」というより「子猿」 

もしかして、腎臓病は猫の遺伝病とすると 腎不全は猫の宿命  
としたら、コヤツとの別れが近いのかも・・・・覚悟をきめたものデス  

しかし、宮崎先生の説が正しければ、「AIM」を投与すれば再び道はひらける   
この一冊はあっという間に読み終えましたよ  

なぜ実験台になっているのが猫なのかと言いますと、動物の中では猫科だけが体内のAIMが進化しなかった  
だから、動物の体内に存在するAIMで治療できるという画期的なAIMの機能が猫の体内では働かない  

それで、「タンパク質製剤」というものを作りそれで治療にもっていくわけです  

いろいろ沸き起こってくる艱難辛苦を乗り越えて、あと少しで誰もが手に入る夢のような新薬が完成・・・・

という時に、新型コロナ騒動が勃発   
順調に進んでいた「AIM製剤」の生産はひとまずストップ  

ココまで手に汗握る展開やったのに・・・・あ〜ぁ 

いまはまだ「猫の重症腎臓病」の治験の段階ですけどね、将来は人類を救う「AIM」を目指しているそうです    

なんかそうなりそうな予感がしきりにする
そんな日が1日も早く来ますように、ナムナム・・・    

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婆誰坂の菜園きまぐれ日記 和歌山
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