天空の里に連れ添う
2022/06/17 (金)

hare.gif * 夜、7時半からNHK「紀の国スペシャル」があるというのでニュースのままにした  

もしかしたら、これは和歌山だけの地方局スペシャルですか  

天空の里というのでこれはもしかして天野のことかな、と想像していたら、かつらぎ町四郷(しごう) 
天野とは東西南北、反対側のかつらぎ町の北山  和泉山脈の方面です    

のっけから歯の抜けた、かなりの・・・老人が登場、でもね昔の面影があるよ〜 ウンウン    
高校時代ワタシより2級上の的場タカシさん  生徒会の会長やった  妹はワタシと同級生  

標高500何mの山奥の神野(こうの)という集落は、40年前は100人の住人がいたが今は8軒、12人が寄り添うように住み、平均年齢は75歳とか  

四郷は昔から串柿作りが一大産業だった   
だった、というのはここ最近は時代の流れか串柿作りは下降線の一途をたどり 今や伝説の産業になりつつある  

その串柿用の柿『アオソ』を山の斜面いっぱいに栽培し、串柿作りを家業としてきた的場家の当主がタカシさん  

山の上の 串柿が竿にずらり並んだ初冬の風景を撮ろうとカメラマンが町から車でやってくる  
山の端に沈む夕日が朱色の柿の実をひときわ赤く染めて輝く・・・ そんなチャンスをものにした一枚を近隣の写真展で一度は目にする  

ほのぼのとした田舎の風景と思われるが作業する者にとってはかなりしんどいらしい  
「しんどい仕事を気力でのりこえてきた」的場さんも、ついに倒れる日が来て、  
二人一組でないと賄えない串柿作りもとうとうタカシさんの代で廃業となった

長らく、お疲れさま  
天空の里に連れ添うお二人に 穏やかな余生を  

 
婆誰坂の菜園きまぐれ日記 和歌山
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