2022/02/19 (土)
隣町のかつらぎ町の地形は南北を山に挟まれた盆地で寒暖の差が大きく、ど真ん中を貫いて流れる紀ノ川のお陰で四季を通じてわりあい温暖な気候に恵まれており、それが色々な果実の栽培に適していて 町のキャッチフレーズも「フルーツの町」
和泉山脈系の中腹にある柏木地区も斜面いっぱいに柑橘類をつくり、蜜柑の良い頃に財を成した家が多く競って普請に凝ったらしい大きな家が多いです
そのうちの一軒に知り合いができ、有り難いことに業者に売り渡す前に糖度の高い美味しい果実を安く分けてもらえる・・・ちょーラッキーな昨今でありまして
昔から「ごうせもん」(働き者)の多い在所ですが 寄る年波では山の急斜面を上り下りするのは重労働、安価の外国産フルーツにも対抗せねばならぬ現実、
それでも父祖の地に根を下ろし、より美味しい柑橘の栽培に誇りを持って頑張っている人たちがいる
今年の元旦前後の寒波はこの産地にも大打撃を与え、 今シーズン最終の収穫品種『はるみ』、果実の皮が薄くやわらかい特徴が裏目に出て汚染が多く廃棄処分になった物も多かったそうな
その事情を聞いて納得したのですが今年の『はるみ』B品は例年ほど「べっぴんさん」じゃなかったような。。。。
そんな処分品を寄せ集めてお金にしている業者もあるそうで(頭を使えば何でも稼げる商売あるもんですね) いつぞや、菊日記のお一人が引っ掛かった悪徳ネット業者もそんな一味と思われます
さて、 昨夜のこと、かのはるみ栽培農家さんから知人に電話が入り、 たまたま 選別の責任者が口にした『はるみ』が浮き皮(皮が薄いので貯蔵中に実が縮むとスカスカになる)で、味がいまいち こんな物を混ぜて売ったとは申し訳ない、お金もらうわけにはいかん、とな
そりゃーまぁ気持ちはわかりますがワタシらも「B品」を承知で買うたんやからエエんちゃいます? いや、わたしの気持ちが済みません せめて ¥1.000づつでもお返ししたい
ということで、ミカンコンテナ1杯16キロ ¥2.500が¥1.500
柑橘一筋、70代夫婦の心意気 もしかしたら、体力の限界でことしが最後になるかもしれませんが・・・・ 春がそこに見えている頃が旬、ということで命名された『春見』 一息つく間もなく直ぐに柑橘類は剪定のシーズンに入ります 寒風ものともせずに頑張っている高齢農家さんたちが待ちわびる春が一日も早く来ますように
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