柿の葉寿司への思い
2019/10/19 (土)

ame.gif * 今日は笠田地方の秋祭りの宵宮、ちゅうのにあいにくの雨だわさ  
実家のミースケ(♀猫 5歳)の世話に朝から出掛ける  昨日、我が家の洗濯機がもじけて(壊れて)動かなくなったので ついでに洗濯物もゴミ袋に詰めて行く  

こんな雨の中、だんじりも出やんやろ。。。と、ミースケの隣で新聞紙を広げていたら、ドンチャカドンチャカと何やらお囃子のような音色が近づいてくる  
怖がりのミースケはぶっ跳んで逃げた 

あれ〜、雨のなか ご苦労さんな事やよ〜  
垣内の氏子男性の皆さんがカッパを着て出仕しておられる  これから駅前の広場に各地区の神輿が集合して 宝来山神社にお餅を奉納する為に着物姿のご婦人連が踊りながら約一時間ぐらいかけての道中  雨天中止はありません  なんせ平安時代からつづく神事なのでありますから、ははー      
     

この辺りでは秋祭りのご馳走に、昔はどの家でも柿の葉寿司をつくったものだ    
お餅は茹でた豌豆の実を潰して砂糖と塩で味付けした「くるみ餅」  
この二つが出来上がると お祭りのテンションは大いにあがり 我々も子供心にワクワクしてお客様を待ったものである    

先日、ワタシより10歳ぐらい若い友人に聞いた話が頭を離れない    
昭和50年代、と言えば ついこの間のように思われるのだが、  
今、還暦の人が10歳ぐらいの頃のお話です  

「またお祭りやなぁ  もう鯖の柿の葉寿司なんかしょっちゅうあるし食べたないなー  今年はパスやな」
「うちは柿の葉寿司と言えば、死んだおかぁちゃんの事思い出すわー  
うちのおかあちゃんはどっさり作ったお寿司、みんな親戚に持っていってしまうんや  
さー 食べよ、言うて柿の葉めくったら何も子付いてないんよ  
おかぁちゃん、鯖は? て聞いたら、みんなよそに持っていってしもたさかいな、もう無いんよ  うちのはご飯だけやで」  

むかしは、他に 松茸とか千代巻とかジャコとかね、柿の葉に包んで木の桶に並べて重しを乗せて一晩置いたものを、、  
翌日、お祭りのお客様に出したり、親戚に配ったりしたのである  柿の葉をめくるのが楽しみでね・・・・   
  
我が家もつましい暮らしだったと思うがご飯だけの柿の葉寿司を食べた記憶はない  

彼女のお母さんは幼少の頃から可哀想な境遇だったと他人づてに聞いたことがある  それだけに義理を尽くしたんだろうな、とも思うのである 

さて、昨今の飽食の時代を 昔の人はどんなふうに言うだろう  

i0 (1) 昨日は快晴  

毎年、秋祭りの準備は一週間前に垣内じゅうに万国旗を張り巡らすのですが、高齢化で梯子に登るのも危険ちゅうことで今年から幟を立てることになったそうな  

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婆誰坂の菜園きまぐれ日記 和歌山
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