2019/02/02 (土)
* 小説家水上 勉のエッセーですね もうこの冬篭りの季節しみじみと読みたい本ですよ
貧しい家に生まれて9歳で禅寺に小僧に入り、台所方を師や先輩僧について学び鍛えられてご自身なりに体得された精進料理を12ヶ月に分けて綴っている
ケチですから(←ワタクシ) ふつうは古本(たいがい¥1 ^^;)なんですが今回は著者と内容に敬意を表して新本買いました(と言いましても文庫本ですからね ま、そこそこですが ははは)
5月の筍と竹やぶの行が好きだ、という人もいますが ワタシは1月の里芋が面白い
さいきんのテレビに出てくる料理人は里芋の皮をびっくりするほどぶあつく剥くので驚く、と 芋がみるみる梅干のように小さくなって何やらわからん、と
ホンマです 昔、我々が覚えている里芋の皮の剥き方は、木樽に芋と水を入れて洗濯板のようなのでゴシゴシこすった(正確には親がそうしているのを見た) きれいに皮がとれたのもあれば捲れそこなって所々茶色い縞になっているのもあった
水上先生は「それでエエんです きれいに皮をとってしまう必要はない 包丁であんなにあつく皮をむいて捨ててしまうなら、 せっかく寒い外気から芋をあたためて 味と香りを育てていた土が泣く、というのです
まともな人間の食生活は 土を喰らう日々に感謝する毎日、かもしれませんね これを読んで¥520は惜しくないとおもいますよ(^^)/
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(1) 赤目2株でこんだけ 少な!
今日掘った里芋
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