野菜作り方手順とコツ

基礎知識編

植物は一般的に1,温度 2,日光 3,水 4,土(肥料)の条件が満たされると生育します。
野菜を上手に育てるためにそれぞれの関わりを知りましょう。
 
1,温度
高温を好む野菜(夏野菜)
なす、トマト、キュウリ、ピーマン、カボチャ、スイカ、インゲン、サツマイモ、里芋

低温を好む野菜(冬野菜)
大根、カブ、キャベツ、タマネギ、ほうれん草、人参、白菜、ソラマメ

2,光
強い光を必要とする物
スイカ、トマト、里芋、なす、ピーマン、大根、人参、キャベツ、豆類

弱い光でも耐える物
菜類、イチゴ、レタス、シソ、パセリ、アスパラガス

弱い光を好む物
ミツバ、ふき、ミョウガ、ニラ

3,水
野菜が生育するためには水は不可欠であるが取りすぎに弱い作物もあるので注意する。

水に弱い作物
トマト、インゲン、スイカ、カボチャ、ほうれん草、ソラマメ、大根、サツマイモ

4,土(肥料)
良い土とは排水が良く、肥料を多く含み、柔らかく、微酸性の土地である。

排水を良くするためには、バーク堆肥等を混ぜ込み良く耕し、
土地を肥えさせるためには肥料を施す。

肥料は窒素、リン酸、カリの3要素の他に苦土石灰があり、
窒素・・葉を茂らせる リン酸・・果実や根菜を肥えさせる カリ・・根を良く張らせる
また、土は放置しておくと酸性になり、野菜の生育が悪くなるので苦土石灰を施す。

肥料を沢山必要とする野菜
キャベツ、キュウリ、トマト、ナス、白菜

肥料に弱い野菜
ミツバ、イチゴ、レタス、インゲン

*連作障害*
同じ野菜や同じ科の野菜(トマト、なす、ピーマン、ジャガイモは同じなす科)
を同じ土地で続けて栽培すると生育が悪くなる。特になす科と豆科は
一度作ったら4〜5年は同じ所に作れない。
同じ仲間は続けて作らないのが無難である。
 

実践編

場所
 

  • 庭・空き地・貸し農園での栽培(以下)
  • プランター栽培
  • 水耕栽培
  • 豆モヤシ栽培

  •  

     
     
     
     
     

    1.実際の作業と主な手入れ

           除草、畑準備→ うねを作る→ 植えつけ→ 中耕、土寄せ→ 除草防虫

    除草、畑準備
    植え付けの2週間前には終わらせるようにします。堆肥と石灰を用意します。
    雑草は、かま、ホウでどんどん取っていきます。ヨモギやスギナは根を残さず取り除き、その後石灰と堆肥を施して土と良く混ざるよう深く耕します。堆肥1uあたり3〜5kg、石灰は1uあたり二,三掴み散布します。
    石灰散布後一週間以上してから(同時に施すと有害で肥料効果も無くなるので要注意!)油粕や化成肥料を一uあたり2〜3握り散布し、土中深くすき込みます。さらに1週間以上馴染ませてから、植え付けになります。
    コツ1・作業は晴れた日にしないと土が重いし雑草も枯れない!

    うね作り
    平床うね・・・堆肥や基肥を施した後、耕し、幅1,2m高さ10〜20cm位に両側から土を上げ平らにならす。
    高うね・・・・・高さが30cm以上のうねでメロン、ダイコン、スイカ、ゴボウなど
    水はけの悪い土地では周りに溝を掘りうねを高めにして、乾燥する畑では低めのうねにする。
    日光を良く当たるように南北うねが良い。ただし、冬越野菜は北風よけに東西うねでも良い。
    コツ2・うね作りは重労働。水分確保で頑張ろう!

    植えつけ
    苗を購入する際はがっちりした堅めの苗で葉色の濃い物が良い。
    春の植え付けは出来るだけ暖かい無風の日の午前中にする。夏は夕方気温が低い風の無い日を選ぶ。
    植えつけ前にあらかじめ植え穴を掘っておき、液肥を流し込んでおくと生育が順調になる。
    春の植え付けは浅めにし、夏はやや深植えにして地温による活着の調節をする。
    トマト、キュウリ、ナスは植えつけ後に支柱を立てて倒れないようにする。
    植え付け後、株元にたっぷり灌水をする。種の場合も土をかけた後じょうろで静かにムラ無く灌水する。
    コツ3・苗は信用できる種苗店で手に入れよう!

    中耕
    植え付けの2週間程度後に土の表面が固くなったり雑草が発芽しているので株間を軽く耕して、土の中へ空気や水分を送り込んでやる。これを中耕と言い土が乾いたときの晴天の日に行う。
    土寄せ
    中耕時に野菜の根本に土を指で寄せて倒れることを防ぎ、生育を良くする。根菜では品質が良くなるので特に重要。
    除草
    雑草は生育が大盛で日光を遮り、土中の肥料を奪い、害虫の巣となったりするので雑草がまだ小さく根が張る前に中耕を兼ねて除草を行う。
    作業は土が乾いている時に行えばすぐ枯れるので、そのまますき込んで堆肥にする。(ただし種を付けるまで成長した雑草は燃やす)
    コツ4・雑草は種がつく前に早めに耕せば大丈夫!

    2.菜園七つ道具

    スコップ・・堆肥作りの為に土を深く掘ったり、うねの溝を掘るのに使う。
    くわ・・・・・うね作り、中耕の必需品。
    備中くわ・・・堆肥と土を混ぜ込んだり土塊を砕くのに便利。
    ホウ・・・・・・除草の草刈りに便利。うねを平らにするのにも使う。
    移植ゴテ・・苗の移植定植に使う。
    じょうろ・・・・ハスメの細かい物が便利。液肥を撒く時にも使う。
    草刈りかま・・丈の高い草とりや、野菜収穫時にも便利

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