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野菜トラブルQ&A
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ここではメールで来る質問を公開回答していきます。
あっちこっちの本を調べたり経験からお答えしたものですが、
ご意見がありましたら「どしどし」教えて下さい(^_^)/。お願いします。

良くある質問ベスト6

★途中まで成長していたのに急に枯れた
同じ科の仲間を続けて育てていると起こる連作障害が原因である事が多いです。
HP内野菜栽培法の中の、連作障害度チェックを参考にして下さい。

★大きくならない
水不足、肥料不足、肥料過多、病害虫、早蒔き等が考えられます。
実の成る野菜は高温を必要とする事が多いので早く撒きすぎると余り成長しません。
肥料の過不足は1本抜いてみて根を見て下さい。根が余り発達せず茶色くなっているときは肥料過多です。水を沢山やって肥料を流して下さい。

病害虫は野菜栽培法の中の病害虫を調べるのリンク先で調べられます。
中国農業試験場有用植物病害診断/防除総合システム
島根県農業試験場病害虫データーベース

★発芽しない
種にはそれぞれ性質があります。充分な水分と発芽に必要な温度が必要です。光りが必要な種(バジル、レタス等)もあります。
一般には排水の悪い粘土質の土壌では酸素不足で発芽しにくいと言われています。
種が古くないかどうかも大事な要素です。(種の寿命

★実が出来ない
肥料過多、日照不足、低温、乾燥、肥料不足などが原因です。トマトやナスは市販のホルモン剤「トマトトーン」を散布しても良いし
スイカやカボチャは自家受粉したらよく実がなります。
肥料が多すぎると葉や茎の成長が良すぎて花が付かないことがあります。(つるぼけ)

★種を撒いたら発芽しすぎた(沢山種を撒きすぎた)
適時に間引かなければ徒長してしまい上手く成長できなくなる。

間引きの方法は
1,双葉の段階で重なり合った部分を半分ほどに減らす。(小さい双葉はピンセットなどで抜く)
2,本葉が出て来だしたら重なり合っている部分を更に間引く
3.本葉3枚程度で「大き過ぎる株」「小さすぎる株」「虫食い、病気、奇形株」等を間引く。
4.最終的には葉が重なり合わないように株間を開ける。

間引き菜は大きなモノから順に間引いていって収穫するとまた違った「若取り株」の味が楽しめます。

★土がよくないのだが土壌改良の方法は?

土壌改良は時間が掛かります。
 方法としては
               1,全面に土を入れる(土建屋さんで売っている所もあるそうです。そう高くないそうです)
               2,市の公園やゴミ処理場で無料堆肥を分けてくれる所を利用する
               3,野菜の残りや、落ち葉などを鋤き込んでいく。
               4,豆類を育て、根を残すと根粒菌が土を柔らかくしてくれる

               数字が若いほど手っ取り早い方法です。
               EM堆肥はベランダでも作れるしオススメです(夏は難しいかも知れませんが)
 



野菜別質問
 
アーティチョーク
Q.花が出来たとたん蕾ごと落ちました。なんで(T_T)?
 蕾が発生する頃には水分を多く必要とするのです。蕾前の水切れに注意。
 
アスパラガス
Q.細くなって来たと思っていたら無くなったのですが(?_?)
肥料切れです。
 
イチゴ
Q.甘くなく、すっぱいのですが。どーして?
イチゴを甘くする要素として
1,ヘタまで赤くなってから収穫する事。(完熟)
2,水分が充分にある事。(敷き藁などで保湿)が大事だと思います。
有機肥料で甘くなるとの説もあるけど、化成肥料との比較で味は変わらない気がしました。
 
インゲン
Q.下の葉っぱが黄色くなって落ちてくるのですが?
下葉の枯れは根が傷んでいるので、加湿か、乾燥しすぎているのでは。敷き藁を敷いて水をたっぷりと。

Q.実の色が薄くて曲がって小さいです。虫は付いていないのですが。
高温期では目には見えなくてもハダニの影響を受けています。虫眼鏡で葉の裏を観察すると良い。防除後液肥の
灌水で回復する。
     
枝豆
Q.発芽しないのですが。
原因は幾つかあります。
・マメ類は種の寿命が短いので古い種では発芽しません
・発芽温度が高めなので充分暖かくなってからでないと腐ってしまいます
・水のあげすぎも腐敗の原因です
・鳥に食べられる事も多いです

Q.葉っぱが無くなった(?_?)。
発芽したてのマメは柔らかくて動物や鳥、虫達の大好物です。ネットやCDロムで防御。

Q.立派な枝豆の樹が出来たのに実が出来ないのですが?
窒素肥料が多すぎると葉や茎の成長が良すぎて花が付かないことがあります。(つるぼけ)
 
 
エンドウ
Q.発芽したものの黄色くなって枯れてしまったのですが。
ウィルス病ですが典型的な連作障害の症状でもあります。連作障害度チェックを参考にして下さい。
Q.夏撒きの秋収穫が出来ると聞いたのですが?
 
 
オクラ
Q.実が堅くて美味しくないのはナゼ?
早蒔きして低温にあうと大きくならなかったり実が堅かったりする。高温性作物なので早蒔きは避ける。
 
カボチャ
Q.苗を買って来てもすぐに枯れてしまうのですが。
カボチャなどウリ科は高温を好むので地温が充分高くなった日の午前中に植え付ける。
ホームセンターに早く出回っている苗は温室で育てられているため急に露地に植えると温度変化で枯れることがある。ホットキャップ等で保温する
 
カリフラワー
Q.花蕾が小さすぎたり、葉っぱが混じっている
早蒔きで育苗時に低温にあったり花芽が出きる時に高温にあった時に起こりやすい。大きな苗を作ることが大事。
 
カブ
Q.根がわれてしまう。
裂根と言い収穫時に降雨にあった時によく見られる。乾燥気味に育てていると起こりやすいです。こまめな灌水を。
Q.すが入って美味しくない
収穫が遅れた時、または地上部の葉の勢いが少ない時に起こる。土作りをしっかりしておくと防げる。
 
キャベツ
Q.大きく育ったけど巻かずに花が咲いた。
秋まきでは早蒔きするとトウが立ちやすい。適時に撒いて適時に収穫する事が大事。
Q.結球が大きくならない。
育苗期に低温にあったり畑が乾燥しすぎた場合に起こる。
 
キュウリ
Q.実が曲がったり、一部が細かったり変な形になる。
曲がり果は日照量、養水分不足が原因。
しり太り果は栄養不足。
しり細り果は高温、乾燥、栄養不良。
液肥と水を充分に与えたら回復します。
 
コマツナ
Q.上手く発芽しない。発芽がバラバラである。
土を厚く掛けすぎたり、畑が乾燥していると発芽不良になります。充分な灌水と出来れば薄く敷き藁を散布すると良い。
 
コーン
Q.実の入り方が悪い(歯抜け状になっている)
受粉が不十分だと実がまばらになります。人工授粉、又は2列以上で植えます。
 
サツマイモ
Q.形が悪くて美味しくない。
甘みは土のリン酸の量に関係し、石灰不足で色が悪くなり、形の悪さは土が硬い時に起こりやすいです。
植え付け時に堆肥、リン酸、石灰、カリを充分に施し、良く耕して土の通気性を良くしてやると良いです。
 
シソ
Q.種を撒きましたが発芽しません。
高温(25度)以上でないと発芽しません。また発芽には光りが必要なので土を厚くかけると発芽しません。早蒔きは禁物です。
 
ジャガイモ
Q.小さい芋しか出来ない。
芽掻きをしなかったり(太い丈夫な茎を残して後は掻き取る)植え付けが遅かったりしたら小さい芋しかできません。
 
スイカ
Q.どうしたら甘くなりますか
美味しいスイカの作り方は諸説ありますが一番大切なことは「適時収穫」です。およそ交配後45日を目安に試食して経験を積んでいきましょう。
 
ダイコン
Q.葉が縮れて緑が濃く、大きくならない。
代表的な連作障害であり、ウィルス病です。アブラムシが媒介する事もあるので高温乾燥の年は蒔き時をやや遅らせると良い。
Q.ダイコンにすが入ってしまう。
種まき後15日以後に高温の影響を受けると空洞が出来やすい。春ダイコンは収穫が遅れないようにする事も大事。
 
トマト
Q.熟した頃に実が割れるのですが。
土壌の乾湿の差が大きすぎると発生する。水分を平均化するために可能なら雨よけ、敷き藁なども有効。
Q.甘くならないのはナゼ?
充分熟す前に収穫している事が多い。
普通の赤では糖度3,4度。全体が真っ赤に熟すと糖度6,7度。ここまで待つと鳥や裂果の心配もあるので充分注意して収穫。
 
ナス
Q.花が咲いたのですがポロポロ落ちて実が出来ないのです。ナゼ?
日照不足、低温、乾燥、高温などが原因で草勢が弱くなると落花が多くなります。敷き藁(敷き草、ピートモナス等)で根本を覆って
灌水と液肥をして様子を見て下さい。真夏には剪定して秋ナスに備える事も。
Q.実が堅くてつやが無くて大きくならないのですが?
石ナスと言い、収穫時に低温が続くと多くなります。市販の「トマトトーン」の散布で回復します。
 
ニガウリ
Q.ツルも葉っぱも元気で立派なのに実が少ないのですが?
料が多すぎると葉や茎の成長が良すぎて花が付かないことがあります。(つるぼけ)
 
ニンジン
Q.売っている様な綺麗な形にならないのですが?
人参は形良く作るのは難しいです。
股根は大きすぎる人参、または土の中に石や障害物が残っている時になりやすい。
裂根は収穫が遅れた時に起こりやすい。急に水分が多くなっても起こる。
根コブはセンチュウという寄生虫。この病気がでた畑は土壌消毒が必要。
 
ネギ
Q.大きくならない(葉先が茶色くなる)。
降霜でないのなら原因は乾燥と肥料不足です。充分な灌水と液肥をこまめにやって下さい。
 
ハクサイ
Q.大きくならない。
適時に種まきをしないで低温や高温にあった苗は小玉であったりトウだちしたりします。
Q.葉の縁が枯れるのはナゼ?
乾燥しすぎや肥料過多で起こる。水を沢山やって肥料を流し、乾燥させないようにする。
 
バジル
Q、大きくならない
高温の好きな植物なので早蒔きや早く出回る苗は大きくなる前にとうだちする。
Q、葉がシワシワして大きくならない
肥料過多、加湿、株の老化などが原因です。およそ半年で茎が木化するので新しい株に更新する事と、根の生育に注意する。
 
パセリ
Q.何度撒いても発芽しません?
発芽率は悪いです。尚かつ発芽までの日数が長いので(約10日)涼しい所を選んで乾燥しないように発芽まで管理しなければなりません
 
 
ピーマン
Q.実の形が変型しているのはナゼ?
ウィルス病です。アブラムシが原因となる場合が多いので徹底的に防除する。
Q.実の付きが悪い(花がポロポロ落ちる)
開花期に低温にあったり高温すぎたり日照不足、養水分不足で不良花が増えます。
土中に肥料を充分に。リン酸肥料も切らさない事が大事です。
 
 
ほうれん草
Q.黄色くなって枯れるのですが?
土が酸性の時の症状です。種まき前に充分石灰を鋤き込んで下さい。

Q.丸い葉っぱとギザギザの葉っぱがあるのはナゼ?
東洋種(ギザ)と西洋系(丸)、その交配種の品種があります。東洋種は根が赤くとうだちが早いので秋撒きに適していて西洋種は春撒き夏撒きに適している。                                                  
 
ミズナ
Q.ナゼか?大きくならないのですが。
水菜の名が示す通り水を好み、肥沃な土を好む野菜です。乾燥しにくいやや重い土を選ぶと良く育ちます。
 
ミツバ
Q.何回撒いても発芽しないのはどうして?
発芽には光りが必要です。初期成育も非常に遅いので雑草に負けないように注意。
 
メロン
Q.ツルは元気。花も付いてる。でも実が成らないのはナゼ?
日照不足、低温、高温等が原因で受精が上手く行われない。人工交配を行ってみると良い。
 
レタス
Q.上手く発芽しない。
レタスは高温(25度)だと休眠に入ります。20〜22℃程度の温度が適当です。また発芽には光りが必要なので土を厚くかけると発芽しません。
Q.赤系レタスの葉の色が上手く出ない。
赤色は日照量が多く、肥料が過多でなく、昼夜の温度差の大きい環境で美しく発色します。
 

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