2008/07/20 (日)
◎英国といえばガーデニングの本場として、多彩な花かざりが見られるものと期待しておりましたが、スコットランドのエジンバラからロンドンまで、バスで走り抜けた印象では案外花かざりが少ないことでした。
キューガーデンとかローズガーデンなどの、有名な庭園はともかく、個人住宅での花かざりは、なぜかひかえめでつつましく、ポツンポツンと言った感じで、スイスや南ドイツのバイエルン地方で目にした、にぎやかさはありませんでした。
1ポンド〔\240〕の拝観料で個人住宅の庭を見学できる企画も行われているようなので、表通りから中に入った路地などは、英国らしい花かざりが見られるのかも知れません。
野外風景もなだらかな丘陵地に牧野が広がり、羊や牛が放牧されているのどかな風景が延々と続いて、英国はまさに牧畜の国の観をつよくしました。 これは北のスコットランドも南のイングランドも基本的に同じで、単調な牧野の中に中世の古い石造りの家が点在する光景は、地味ではありますがその分、静かなおちっつきがあり、ひと夏過ごしてみたくなるようなとても気持ちの安らぐ風景でした。
英国は保守的な国と言われますが、伝統や古いものを大事にする国柄からは、日本ではみられなくなったゆったりとしたおちついた雰囲気が伝わり、英国ならではの魅力になっていました。
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