2012/12/21 (金)
今日の訪問先のおじいちゃん、 前回行った時に、なんか、先生のような感じ? と、思っていたので、 今日は聞いてみた。
「もしかして、先生とかですか?」
あ・・・なんて聞き方してるんだ・・・
「もしかして、大学で教授とかでしたか?」
って・・・・ 教授じゃなかったら失礼な質問じゃないか・・・
しかし! 「そうです。」
って! やっぱり!
専攻はフランス文学で、大学教授だったそうな。
そうわかってしまったら、先生!と呼ぶしかないではないか。
で、 「先生!洗濯物干しました。」 「先生!2階掃除してきます!」
って言うと、嬉しそうに笑う。 なんか、面白い。
仕事が終わって、最後にサインをもらってから、 フランス文学について、ちょっと質問してみた。 っていうか、 フランス文学専攻って、なんだ? ってレベルなので、 超素人質問。 「フランス語、話せるんですか?」 「いえ、私はフランス文学専攻ですから。」 「フランス文学専攻って、どんなことをやるんですか?」
と・・・・
ここからが、話が長くなってしまった。
「一口にフランス文学専攻といっても、 理系のように、科学とか、工学とか、 そう、きっちりと分けられないので、 こうだということが出来ないものなんだ。 人間の在り方、心理をまなぶというか・・・省略」
個人授業か?
質問しなきゃいいのに、 「フランスじゃなく、ドイツ文学とかいろいろあるのに、どうしてフランス文学なのですか?」
って聞いたら、 先生、一瞬絶句して・・・・
「好きだからです。」
と、答えていた。
なるほど・・・・
しかし、この質問が、またまた長い話になり、 「ドイツ文学は、なんか違うんですよ。フランス文学の方が人間というものを、偏りなく見ている。 人間は、必ず悪の所がある。どんなにいい人にも悪の部分がある。アメリカ文学とも違う。」
と、書けば長くなりすぎるので、省略。
「では、逆から見れば、どんな凶悪犯罪者でも、いい面もあるって事でしょうか?」
「うーーん・・・そうです。 でも、それを出せる機会がなかった場合もあるかな・・・省略」
「ドイツ人は、フランス人よりも日本人の感覚に近いという認識だったのですが、違うのですか?」
「それは、明治維新のときにドイツのまねを日本がしたからで〜〜省略」
みたいな、ね。
そうこうしているうちに、 次の人の所に行かなきゃいけない時間になっていて、
「先生!次の仕事に行くので、サインください! 今日はありがとうございました。」
と、言って、あわてて次のお宅に。 遅刻ギリギリだった。
で、結局、フランス文学を通して、人間とはなんぞや? って事を学ぶって事かなぁ。
先生からしてみたら、 このヘルパー、なんぞや?かも。
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