苦味
2011/08/04 (木)

リハビリ型病院を退院した父は、
家に戻り、母との二人生活が始まった。
様子を見に行くと、けっこう大丈夫そう。
に、一見見えてしまう所がまた厄介。

病院にいた生活のリズムから家の生活のリズムに
頭が切り替えられないらしく、
今まで使っていたリモコンも、
「こんなリモコンは知らない」
とか、
「風呂は週2回だから今日じゃない」
とか、
細かいことは結構あるらしい。
その、ちょっとへん?
って事に、本人が少し気が付いたらしく、
「こんな事もわからなくなったのか・・・」
と、つぶやいたりするらしい。
私が行くと、娘にはかっこつけたいのか、
すごく元気で何でも出来る振りをするけど、
少し笑うとよだれや食べ物が右口角から出たりする。

水分につけるトロミ剤を持っていったら、
やっぱりトロミがないとむせて苦しいらしく、
自分からトロミを入れてくれと言っていた。
病院では
「トロミなんていらない」
って強がっていたのに。

夜が眠れず、一時間おきに勝手に散歩に出かけてしまうみたいで、
母は付き合いきれないと嘆いていた。
認知症がひどいわけではないから、
「携帯さえ持っていてくれれば好きなようにさせるしかないよ」
って言ってきたけど、眠れない父自体も辛いらしく、
睡眠薬をもらいに病院に行ったらしい。
次の日母から電話がかかってきて、
「お父さん昼間布団につまずいて、転んで肩打ってた。
そんなに足も弱っているんだぁ・・・・」
って言ってきたけど、
よく話を聞くと、
睡眠薬をもらって、
とにかくすぐに寝たいと言うから、
その日の昼に薬を飲ませたら、
一時間後トイレにおきて、ふらついて転んだとか・・・

それは軽い麻痺+薬のせいでしょう・・・

とりあえず昼は飲ませず、
睡眠薬は母が管理して必ず夜に飲ませるように言ったけど、心配だなぁ。

ゴーヤを持って実家に行き、チャンプルーとゴーヤの苦いお浸しを作って皆で食べたら、
お浸しがかなり苦くて、
母と私は「にっがーーー!」と言って食べていたけど、
父は無言で食べていた。
「苦い?」
って聞くと、「ウン。でも大丈夫。」
と、笑いながら答えていたので、
一瞬もしかしたら苦味が麻痺のために感じないのか?って思ったけど、
そのまま流してしまった。
でも、私が帰った後、
「苦味が全然わからない。味が何もなかった」
と、言っていたらしい。
苦味だけ麻痺で感じなくなるって事、あるんだろうか?
しかし、私には本当の事言わないんだなぁ。

病院にいたときも、少しおなかを下していたらしく、
父は母だけに言って、看護婦さんには言わなかったとか。
「お父さんも恥ずかしいからかわいそうだよね。」
って言っていたけど、
看護側から見れば大きな問題。
下痢って事は、ウィルス性かもしれないし、
薬が合わないのかもしれない。
ま、たまたま薬が変わって下痢も止まったらしいけど。
つい、介護側からの目線で物を見てしまう・・・

むせるのが嫌だから水分をあまり取らないみたいなので、
少し糖尿がある父に、
パルスイートを買ってトロミ入りコーヒーを作った。

私(娘)が作ったからか、全部飲んでたけど、
これ、毎日毎回コーヒーって訳にもいかないし、
母も大変だなぁ。

水分足らずに暑い中散歩して・・・

毎日来る?って言われたけど、
イヤイヤ、それは無理ですので・・・

今日の新聞で、
老人ホームで93歳高温シャワーで死なす。
と、書いてあったけど、
イヤイヤ、もう、いつそうなってもおかしくないような出来事は沢山あったなぁ。
え?私じゃないですよ。
私はそんなこと絶対しませんから。
90歳超えているとなると、
いつ亡くなってもおかしくない感じだし、
火傷ならばれちゃうかもしれないけど、
骨折、打撲、嚥下障害は故意かどうかわからないからね。
でも、そこを疑われちゃうと、
怖くて介護できないですけど・・・

 
yuriの菜園・手作り生活
[ホームに戻る] [今日の日記へ] [この日の日記へ]