百害あって一利なし
2011/06/19 (日)

父が脳梗塞で倒れた。
正確に言うと、倒れる直前に病院に連れて行った。

多発性脳梗塞を発症しており、
かなり危険な状態。
の、はずなのに、片言しゃべるし歩くし、
病院に行く前日はマージャンを8時間やっていたし・・・

先週、母から電話があり、その時の症状は脳梗塞っぽいからすぐ病院に行くように母に言っていた。
それで近所の病院でMRI撮って見てもらったらしく、
「脳梗塞じゃないですねー。狭いところはいっぱいあるけど。また来週来てください。」
って言われたとかで、
当の本人も、
「大丈夫だよ。病院に行ったし。」
みたいに言っていたので、
私も、それなら、様子見るか・・・って思ってしまい、
しかし、今週の月曜日、母から愚痴のつもりの電話があり、
「お父さん、何にも食べなくて、食べると咳き込むし、よだれも出てるんだよ。でも明後日近所の病院に予約入れてるから、心配しないでいいから。」

って・・・・

は?それって、即病院でしょ?

電話で言っても
「お父さんも大丈夫って言って寝てるから、いいよ。」
ってしか言わないので、
とりあえず電話を切り、
実家に向かった。
で、
本人の様子を見ると・・・
どこが大丈夫なんだ・・・?

歩いていたし片言しゃべったので、タクシーを呼んで急いで救急病院に運んで勝手に車椅子を借り、救急の窓口に直行。
一応つてを使って病院に連絡を入れておいたものの、
「予約もなくいきなり飛び込みでER連れてこられても困るんだよねー。かかりつけのところに戻ったら?」
的な扱いを受け、
それも仕方ないのかもしれないけど、
もう父を動かすことはしたくないし、
先週MRIを見て脳梗塞じゃないと言い切った医者にはかかりたくない。

で、やっと急の紹介だったけど、紹介があったことを
わかってもらい、色んな検査をし、夕方病院に入ってMRIを撮ったのが24時。
で、先生曰く、
「多発性脳梗塞で、今日、全部おきたとは考えにくい。徐々に始まっていて、今、歩いたり片言しゃべったり、意思の疎通がちゃんと出来ている事が奇跡です。」

そんなに悪かったとは・・・

なぜ先週、無理にでも大きい病院に連れて行かなかったのか、
タクシーじゃなくて父が嫌がっても救急車を呼ばなかったのか・・・

とかとか、なんだか色んな後悔と、複雑な思いが入り混じっていたけど、
母を見ると、もっと後悔して泣いているから、
私が一緒に後悔してもしょうがない。

老人ホームで、脳梗塞で後遺症が残っている人は沢山見たけど、
脳梗塞を起こしかけている人は見たことなかったかも。

絶対安静なのに起き上がろうともがく父は
ベッドに拘束され、口経摂取が出来ないので、鼻から薬や栄養を摂取して、
かわいそうな姿になってしまった。
数日たち、まだ頭を動かしてはいけない状態で、
いつ寝たきりになってもおかしくない状態なのに、
「俺の免許の書き換えは9月だから。」
とか、
「俺は死なないよ。あと4日で退院?」
とか言っているし。

大学病院なので、いろんな先生が来ては、
「奇跡的ですね。あの映像でここまで動くなんて」
と、言っていく。
母はそれを聞いて、
「お父さん、普通に家に戻れるかもね。」
なんて言っていたけど、そんなに甘くはないんじゃないかな〜。

しかし、はじめの近所の病院は・・・なんてことだ・・・

そこの大学病院も、入ってからわかったけど、
差額ベッド代が異常に高く、
「一日9万円の部屋しかないです。」
って言われた。
それは無理なので、なんとか・・・
と、頼んでいたら、
「一日1万2千円の部屋が空きました」
と、言ってもらい、とりあえず安心したけど、
この先どうなるんだろう・・・

脳梗塞の原因は、
若いころから毎日2箱吸っていたタバコのせいで、
動脈硬化がひどく、それで狭くなっていた脳の血管が詰まってしまったみたい。

「百害あって一利なし」



 
yuriの菜園・手作り生活
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