亀田興毅観戦記
2006/12/20 (水)

kumori.gif 一ラウンドは亀田の動きが縦横にいい。
足を使うと思えば、それほどのひどいパフォーマンスでもなく、相手の踏み込みへは、従来スタイルをやや腕を前に出し、ひろくスタンスを構えた形に変形させた。
アームブロックは前回と違い力強く、ランダエタに打ち破られない。
1〜2回は早くもお互いの距離に入るペース戦、しかし、ランダエダのパンチのスピードが遅い。
2回目からはやや亀田ペース、ランダエタのパンチはさえないまま。
中盤戦もやや亀田有利。1ラウンドずつポイントをつけているとこのまま進んでダウンさえなければ、亀田勝利というところに落ち着く形勢となる。判定をつける者の気持ちとしてはややランダエタに優しい判定になりがちだ。
しかし、終盤もランダエタの攻勢はみられない。
逆に亀田のパフォーマンスのラッシュ連打が何回か目立つ。
ガードの上からの連打ではこれだけではポイントにならないが、そのラウンドにランダエタの攻めがなければポイントは亀田だ。
12ラウンドは反則が入り亀田マイナス1。
最終ラウンドも勢いは亀田だがポイントはランダエタに入れた。

序盤、中盤、終盤と亀田が有効打、攻勢、防御ともスピード差を見せ付けて支配し、ポイントアウトしたと見る。ただ、前回の判定疑惑もあり、先ほど説明した中盤の状況の気持ちが反映し、10ポイント近くの一方的な点差とはしにくい試合。
(一人の審判が相当の点差で亀田の勝利としたが、これは公式審判としての1つの見識を示している。たとえば、アメリカ国内の試合での世界タイトルマッチだったら10ポイントの差をつけてもおかしくはない。仮に終盤ダウンをしても亀田は楽勝である。ボクシングは一ラウンドごとの微妙な差を奪い合うスポーツである。)
私の採点は115対113亀田堂々の判定勝ち。
4ポイント差、5ポイント差での勝利でも一向におかしくない勝利だったと思う。

これで亀田は生き延びた。
私の前日の予想も吹き飛んだ。見事な汚名挽回だ。
ランダエタの動きの悪さにマスコミなどで八百長を匂わすコメントが出るかも知れないが、それは、確たる証拠がなければ、反則。逆に部数の売り上げを伸ばすための戦術としか思えない。(それでも読んでしまうでしょうけど…)
この前の試合は、判定そのものが疑われてしょうがない状況だったが、今回は試合内容は有無を言わせぬ圧勝でした。
鬼塚のときのようにt○sやジムのマジックにより、判定そのものに疑惑が続いた状況と違います。

大毅のほうは私の予想通り。インドネシアってランカー制度があったのかしら?せっかく大毅もいい試合をして、世界ランカーになっているのだから、世界ランカーとたたかわなければならないよね。

興毅は大方の劣勢を跳ね返し、よく戦った。
試合後はコメントも控えめにそのまま引き返せばなお良かったのにそれはおまけだ。

今後の動向が注目されるが、
・WBCとの統一戦→ほんとうにマッチできるのか?
・日本人相手に防衛戦→亀田側は乗らないだろう…
・タイトルを返上して一階級上げる→今回の試合のできのよさに同じ階級でもう一試合との欲も出るが…

私は、かねてより、3番目を期待している。(8/22日記)

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yumataroの市民農園日記
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