2008/02/15 (金)
本日も菊作業は無し。
日記の材料を探して 菊に関する文献をあさって見た。
菊は主にに観賞用として広く栽培される多年草。 別名も多く、 千代見草、黄金草,齢草(よわいそう)、霜見草など。 菊が愛されるのは、花が豊麗あるいは 清楚にして気品と清香があること、 霜の降りる頃まで咲きつづけ、 昔は菊花の後には花らしい花が無かったからだと 言われる。 古くから菊に関する詩、短歌、俳句なども、多い。
菊の香や奈良には古き仏たち 松尾芭蕉 白菊の目に立てて見る塵もなし 松尾芭蕉 黄菊白菊その外の名はなくもがな 服部嵐雪 黄菊白菊いちもとは赤もあらまほし 正岡子規 有る程の菊投げ入れろ棺の中 夏目漱石
上の句で嵐雪は菊花の美しさと気品は黄菊白菊に尽きると言っている。 子規は黄と白はたしかに高雅清香ではあるが、 より一層の暖かさと鮮明な色彩を持つ赤を加えれば、 更に多様な色どりとなって、 美観を呈するに違いないと言う。 現在でも大菊の代表は黄、白、赤に変わりは無い。
花の文学を語る(菊)寺内恒夫より抜粋。
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