2006/05/01 (月)
昨日畑でわさわさ働いている時に携帯が鳴ったらしい。 着信に気が付いたのは、夜。 お義姉さんからの悲しいお知らせだった。
お義姉さんの実家は山懐に抱かれた静かな静かなところ。 日本の滝百選のひとつの勇壮な滝への入り口にある。 なので、滝前(タキメー)ばあちゃん。 穏やかで、本当に邪気のない、一途な人だった。 家の周りの小さな自然を愛し、俳句や短歌の素材を拾ってはマジックでメモを取った。 山のものも、町のものも、いつでも、なんでも 美味しいねえ、一番幸せだねえと 有り難くいただく人だった。 こんな静かな人生、本当に羨ましいなあ。 一緒に棺に入れてもらう愛用のマジック「ハイマッキー」が枕元に置かれていた。
お別れを告げた帰り道、 新緑に溢れかえる山々を見ながら思った。 若葉が芽吹く様を、温かく見守る春のような笑顔だったな。
蒲団に眠る滝前ばあちゃん、いつものように微笑んでいたんだ。
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(1) 伐られても、また次の命が芽吹く。 そんな営みが、今日の寂しさを慰めてくれる。
続いていることを感じながら、旅立つ人を見送る
去年の春に 滝前で撮った一枚
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