集う幸せ
2006/02/08 (水)

心配だった麹の様子を朝7時に公民館まで見に行く。
調理室に入ると、待ちに待った麹の香り。
はぁ〜〜よかった。
昨夜ぽつぽつと見えていたのが、無事な知らせだったんだ。
一日遅れたけど、このまま切り返しをして寝かせる。

麹は間に合わなかったので、
村の郷土料理の伝承士の人に、麹15キロを借りる。
一人で麹を何百キロも寝かしている人なんだけど、
売ると言わないで、貸すといってくれたのが有り難かった。
ワシらの寝かせ技(なんか変?笑)を信じて後でモノで返してくれればいいという。
太っ腹だねぃ。

と言うわけで、
予定通り、第1回目の味噌仕込み決行。
昨日煮て釜止め(火を止めて釜のまま置いておく)した大豆。
ふたを取ると、あめ色になった煮汁。
ふっくら煮上がった大豆、いい香りが駐車場に満ちる。
ざるにあげて汁を切り、
電動チョッパーでミンチにする。
(写真撮れず。><)

塩分11%でつくっているので、
(潰した大豆の量+麹の量)×11÷89で塩の分量を計算する。
麹と塩を混ぜ(塩切り)、さらにつぶし大豆と一緒によく捏ね、
湯冷ましで固さを調節。
今回は乾燥麹なのでその分の水分も重量に加算してある。
味噌玉を作り、樽に投げ込んで空気を抜きながら詰め込む。
最後は振り塩、ラップして樽の縁を清拭した後、
味噌の15%程度の塩をビニールに入れて重石にする。
落し蓋よりぴっちり空気を遮断してくれるので、ナイスな方法だ。
塩はもちろんまた使えるし。

60キロ3軒分の味噌を今日は4人で仕込んだ。
3人はもちろん味噌の持ち主だけど、一人はお手伝いに駆けつけてくれた友達。
この辺でも少し前までは、近所で助け合って(スケルと言うのね)
農作業や土木工事なんかもこなしていたんだよなぁ。
そういう日本の農村社会を支えていた「結い」の営み、ってほどじゃーないけど、
一緒に何かを作ったり、イベントや行事や その準備や打ち上げや(笑)
協力して何かをしている時の充実感、
これが人の心を 結んでいるんだな。ふわぁ〜ん(←満足している)

村は合併しちゃったんだけど、
この地域には、まだまだ結ばれることを苦としない空気がある。
守りたいな、村中総出(に見える)秋の運動会も。笑

やれやれと家に帰ると、
我が家のウッドデッキでくつろぐ数人の若者。
県立高校は入試の発表の日でお休みなんだね。
時々聞こえてくる会話をつなげると、
仲良しの友達に誕生祝の歌を作ってる??(@_@;)
ああ、集うって、いいな。

 
百姓一記
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