2006/02/03 (金)

節分の日は、
夕方、秋に採れた大豆を、豆の枝で炒る。
弱火で香ばしい匂いが家中に漂うのが、いかにも節分。
枡に入れて神棚へ。
豆の枝に、鰯の頭を刺し
追い出したいものを唱えて、火でジュッと焼く。
「寝坊の虫を焼き申すぅぅ〜」←毎年、これ。笑

ところがねえ、
今年はその後が続かない。
あれ?ほかには何を焼きたいんじゃ。
おいおい、そんなに胸を張れるような暮らしぶりじゃなかろうに。
漸く思い出したのは、
「父ちゃんのインフルエンザを焼き申す」

うう、昨夜から鬼に忍び込まれたのね。
今日は朝から病院で点滴でした。

中学生は聞かれたくないとかで
一人でごにょごにょ焼き申していた。
大きな声を張り上げて、ジュージュー焼いていたのにな、去年まで。
高校生、ああ、と言いながら
「ん?俺別にないし」…お前もかい。やれやれ。苦笑

焼かれた(あぶられた)鰯の頭は、柊と一緒に玄関に飾られる。
夜になったら、豆まきと年の数だけ豆を食べ…

あ〜〜〜〜忘れたぁぁぁぁぁー。
立春の早朝に、ちっせー声で一人豆を撒いて、福を呼ぶ。
節分に柱に張る穴八幡のお守りも、こっそり張る。
せめて夜が明ける前でよかった。早起きして良かったなあ。

今年の暗示。
大きな福は望めないが、間一髪のところで、大過なく過ごせる
ような気がする。
平凡で穏やかな毎日でありますように。


 
百姓一記
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