道具
2005/12/26 (月)

愛用のゴマ煎り器の柄が、突然もげた。
結婚してからずっと使っていたから、もう20年の付き合いだった。
20年一緒にいたら、情が移ってねえ。
ほうれん草も、小松菜も一緒に和えたね。
うどんにも、お赤飯にも手を取り合って華を添えたよね。
丹精したゴマを美味しく食べるために、君の助けが必要だった。

ゆっくり休んでね、と言いかけたけど
やっぱりまだ捨てられないんだ。
おとうに溶接してくでーーって頼んでみたけど 断られた。
…どうやらこの前買った溶接機、宝の持ち腐れになる予定らしい。
何とか直して、まだ一緒にいたいなあ。

もっと長い付き合いの道具もある。
カレーを混ぜる木の穴あきへら。
独身のとき、新宿の三平ストアで買ったのだ。
これは四半世紀を軽く超えるおつきあい。
甘いも辛いも、共に歩いてきたのだ。

シンプルなキッチン用品は大事に使えば一生物ばかり。
それに比べてこら、この携帯っっ。
一年半でもう変えたくなるって、どういうことなの。ぷりぷり。
1分話したら充電のメモリがひとつ減るなんて、冷や冷やしながら使えないじゃん。
もう。(といいつつ、カタログで物色中



 
百姓一記
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