忘れんぼ
2005/11/10 (木)

恒例のお出かけ。
いつの間にか、電車の窓から差し込む日差しが心地よくなった。
あんなに攻撃的な鋭さだったのに。
逃げるように反対側に席を替えたり
隣のおっちゃんと一緒にスクリーンを下ろしたりしたのが夢のようだ。

帰り途、
住宅街の向こうに、とろんと熟れた夕陽が沈んでいくのが見えた。
といっても、凝視する間も与えてくれない、細切れの鑑賞会。
「おぉ…はぅ………わぁ…………きれい…」
家並みに邪魔されてはいたけれど、夕陽は夕陽。きれいはきれい。
ぼーーーっっと窓を見つめて放心するおばちゃん、
前の座席の変な髪形のギターあんちゃんにはどう映っただろうか。(放心してないやん)


そして、放心ついでに
網棚に乗せた袋をすっかり忘れてきた。ああ、買ったばかりの都会のパン…。
忘れ物係の人よ、毒は入ってないからどうぞ食べちゃってください。
ほんとに買ったばかりなんだよぉぉぉ。(虚しい

忘れ物をしたことに気が付いたのは、
その後会議に行っての帰り道、4時間経った後だった。ドツボ。

 
百姓一記
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