いつもの朝
2005/11/02 (水)

目覚ましが鳴る。
ごそごそと手を伸ばし、目薬を取る。
うぃぃぃぃんと布団の中で伸びをする。
メガネをかけて、のっそり起き上がる。

いつもと同じ朝の始まり。
ただひとつ昨日と違うのは、祈り続けていたことが穏やかに空に昇っていったこと。
窓から空を見上げて、おおぃ、なんて心の中で呼んでみたりして。

たくさんの方が心配してくださっているようですが、
ありがとう。元気です。
いつもと同じ日常をいつものように過ごしています。
今日は、大豆を収穫。
葉っぱが落ちて残った鞘が茶色く乾いてきたものから、引っこ抜いていく「豆こぎ」。
数本ずつ二手に分かれるように藁で縛って、
櫨(はぜ)にかけてもう数日乾かします。

腰をかばって、ふんっとエビぞったら、空が真っ青で、
そう言えば、晴れの似合う人だったなあ。
なんだか不思議なパワーで太陽を味方につけていたっけな。
なんて、思い出したらまた涙。

しばらくはこんな風に、いなくなってしまったことを惜しんで
彼女の辛さや無念を悔しがって、どうどうと泣いてしまうけど
それでもいつもの暮らしの中で哀しさが薄まっていって
いつか彼女にもらった温かい思い出をにんまり笑える日が来る。
ストックはたっぷりあるからね。

応援してくれたみなさん、本当にありがとう。
ネットでのお付き合いは、見せ掛けで、上っ面で、仮面をかぶっているように見えるけど、
なんのなんの、
しっかり心があるぢゃないか、と感動しています。
たくさんの優しさが痛いほど嬉しいです。


 
百姓一記
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