無題
2005/10/15 (土)

久しぶりに人ごみに揉まれてきた。

こんなに大勢の人が、あっちにもこっちにもいて、
みんな動いて(生きてだろー)いることを忘れてしまうくらい、
普段は人間の薄い、いやいや人口密度の低いところで暮らしているんだな。

空港へ向かう新しい電車の中で、どう見ても航空関係者な背の高い外人男性。
と、握り棒につかまるワシの手に、彼の金髪の生えた腕がチョコッとぶつかった。
視線が流れてワシを見つめる。謝るほどではないけど、無視しない彼の優しさが流れてくる。
もちろん、ワシも「だいじょぶ、だいじょぶ」と大和なでしこ風(ど、どんな?笑)に視線を返す。
これだけのホンの一瞬の光景…。

たくさんの人と同じ電車に乗り合わせる状況って、
普及してきたインターネットの世界に似てるんじゃないかね。
溢れるほどの情報と、膨大な人間関係が、どうどうと流れている。
この中でどんな係わりを持つかは、自分次第なんだな。
同じ電車に乗り合わせたからと言って、すぐに仲良くなるわけでもない。
それでも何度か顔をあわせれば、挨拶も、話しかけもするかもしれない、
話が合えば、もっと仲良くなれるかもしれない。
電車の中での出会いに期待してるわけじゃ全然ないけど、
たまたま腕が触れただけでも、そのときにできる最低限だけど最高の係わりがもてるんだものなぁ。


飛行機で北の大地へ飛ぶ。
友人のお見舞いだ。

彼女は、すれ違うだけで終わるかもしれない人にも、
もしかしたら一生大事にできる友達に出会うチャンスかもしれないからね、と
いつも優しい視線を送って、出会いを大切にしていた。
彼女に集まる応援の暖かさに、
いままでの丁寧な係わりを思う。
頑張れ、みんなで祈ってるよ。

 
百姓一記
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