合掌
2005/08/16 (火)

盆送り。

昨日の午後、突然嵐のような夕立が来た。
台風を凌ぐほどの突風、雨とは思えないほどの天から落ちてくる水量、
耳の奥が震えるほどの雷。
時間にすれば、小一時間もなかったと思うが、
今朝見回りしたら、ゴマが悲惨な倒れ方。
やはり、間引きの足りない混んだ箇所の細いものが軒並み倒れた。
こんなところにも響いてくるんだな。
来年からは、丁寧に忠実にやろうと肝に銘じる。

ところどころに杭や支柱を立てて、紐を張ってゴマを起こす。
どうしても、締め付けるようになってしまって、
今後の生育には良いはずがないけど、仕方ないな。

午後、お盆様も帰ったことだし、上野村までおでかけ。
天空回廊と名付けられた地上100メートルの吊り橋(コンクリートだから情緒はないけど)を渡るのと、
日航機事故から20年、慰霊の園に手を合わせに行きたかった。

1985年、自衛隊の基地のすぐ近くに住んでいた。
8月12日、夜8時くらいに続々と車がゲートに入っていく。
いつもはしんと静まり返る時間なのに、今夜はダンスパーティーでもあるのかな、と不謹慎な事を考えていたのだワシ。
翌日から、刻々と伝えられる悲惨な報道にテレビに釘付けになって、涙を流した。
毎年この時期に放映される特番を観て、また泣いた。
坂本九ちゃんの歌声は、いつ聞いても悲しい。

私とこの事故との接点は、捜索に向う自衛官が急いでいたのを目撃したことだけ。
当事者の身を裂かれるような思いとはかけ離れたものではあるけれど、
自分の位置で日航機事故を重く受け止めてきた20年だった。
御巣鷹の尾根に向って合掌するように作られた慰霊の塔。
手を合わせ、命の重さを噛みしめた。


i0 i1 i2 (1) 天空回廊 

頑丈でも、少し揺れた。
(2) 鍾乳洞見学。

「うぉ、インディジョーンズ。」
と中学生が叫んだ。
この暗がりで写真を撮る技はない。
(3) あの山の向こう。
 
百姓一記
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